捨てる能力と拾う力
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアの入り口には必ずゴミ箱が置いてありますね、つまり持っているものを捨てないと新たに買い物がしにくいので、先ず捨ててそれから店内で新しいものを買ってくださいって事ですよね。
仕事をするにせよ、遊ぶにせよ人間全てが平等に一日は24時間しかありませんし、物理的に手に抱えられる荷物の量も決まっていますし、やれる事も限界が必ず有ります。
限界に関しては人それぞれ限界点は能力によって差はありますが、限界が有るって事は全ての人に当てはまりますね。
逆に限界が無いと思って良いのは、経験の積み重ねによって見えない蓄積が有りますが、今回は捨てる事について書いてみようと思います。
荷物で両手がふさがっていたら、何か素敵なものが落ちていても拾えません、持っている物よりも素敵な物だったら、持っている物を捨てて新しい何かを拾うかもしれません。
けど、持っている物が多すぎて目の前の視界まで塞いでしまっていたら、何か素敵な物が落ちていたとしても、全く視界に入りませんから、落ちていることすら気が付かずに、通り過ぎていってしまうでしょうね。
仕事やビジネスの世界に限って言えば、目先の仕事をこなすのに精一杯の時は、目先の仕事以外に目線が行ってしまったら、目先の仕事をこなせなくなりますから、仕方がないことかもしれません。
大概のビジネスの場合、儲かっていても、儲かることに目を付けた他社がライバルとして登場してきますし、利益率は徐々に落ちてくることが普通です。
今回のコラムのタイトルが”捨てる能力と拾う力”ですが拾う力は直感が必要で、捨てる力は勇気が必要だと思います。
私も捨てる勇気に関して、あまり勇気を持っていないのですが、あるプロジェクトを始める場合や、節目節目で、撤退ラインを費用・コスト・マンパワーからあらかじめ設定しておいて、いざ捨てる決断に迫られた場合に、勇気が無くても捨てられるようにあらかじめ、ラインを決めておきます。
そうすると、危ないところまで足を突っ込まなくても撤退が出来ますね。
私のいるIT業界は流れが速すぎますので、絶えず捨てる勇気が必要になってくるのです。
物でもビジネスでも世の中も社会も嗜好もどんどん移り変わっているのですから、いつまでも古いものにしがみ付いていては、陳腐化してしかも新しい考え方も物も受け入れる事が出来ませんからね。
まあ守るべきものは頑なに守って捨てるべき事は思い切って捨てましょうって事が結論だと思いますよ。