B層について考える

最近といっても半年くらい前からの話でしょうか、B層なる言葉を良く聞くようになったので気になって意味を調べてみたのですけど、今回のコラムではその事について思うところを書いてみようと思います。

まずこのB層とは?つまり意味から書く必要があると思いますが、意味が分らない段階では、馬鹿な一般大衆を指している、つまりBとは馬鹿の頭文字から取ったのかと勘違いしましたけど、実際はもう少し奥が深いマーケティングの分類でした。

ごく簡単にB層の意味を書くと、小泉首相の中身は分からないけどイメージだけで全面的に支持をして熱狂して挙句の果てに郵政民営化を強力に後押ししちゃう層、メディアのイメージ戦略だけに流されやすい層なのだそうです。

ついでにかくとA層はIQが高くてB層はIQが低い層と分類したのだそうです。

まずねマーケティングですとか市場戦略を立てるときにターゲットを分類して分類別に攻略法を考えるとか、どこかの層を集中的に攻勢をかけるとかいった手法は当たり前のような一般的な話で、顧客をABCDに分類するマーケティング手法なんてのはかなり昔からありましたから、分類した事を批判する気はありませんし強いて言えばB層なる言葉が世間に流出した事が管理不十分だったなと思う程度です。

思うのはマーケティング会社が大衆(この場合は有権者)を3つに分類して選挙戦略を立ててメディア戦略を実行して結果は作戦大成功と言いますか、小泉郵政選挙では自民党大勝利になってしまった訳で、日本の大手メディアってのは百害あって一利無しってのが実感ですね。

まぁ自分自身を振り返ってみると私もB層そのものだったとしみじみ感じてしまうわけですけど、思い起こせばテレビをつけると小泉純一郎首相の姿が取り上げられて、「郵政民営化は構造改革の本丸です!」、あれ?何で構造改革しなくちゃいけないの?郵政民営化のメリットはサービスが向上するってのは分かったけど、デメリットは無いの?

私なりに小泉郵政選挙前の状況を分析しますとマスコミの論調が横一線で、構造改革=善、郵政民営化=善、それに反対する勢力は抵抗勢力だから悪であるってストーリーが最初から描かれていて、そのストーリーを肯定する意見だけを放送して、詳しい話は無しにして小泉純一郎のイメージアップする映像だけをひたすら放送する。

こんな状況の中で日本中、または圧倒的多数のB層の有権者が熱狂して郵政民営化を支持しちゃったって状況ですね。

ネットが普及してきたことで幅広い意見に接する事が出来るようになった事でB層の構成率が低下していれば良いのですけど、どうも今回の安倍首相人気には小泉人気と同じにおいを感じてしまうのですよね。