貯金と消費の法則
私の今までの人生を振り返りますと波が非常に大きいといいますか年収約1,000万円でおまけ付きみたいな状態だったり経営する会社の運転資金が底をつきかけて資金繰りに奔走している自分だったり、それはそれで楽しいわけですけど何となくですけど、貯金と消費の法則みたいなものを感じるんですね。
まず収入が安定していてそれなりに貯金があるとかえって無駄な消費をしないんですねこれが。
まぁと言うか金策に苦労していて結構不安定な経済状況の時ってのは何かの拍子である程度のまとまったお金が入ってきた時に、先のことは後で考えればいいし困ったらまた営業に頑張ればいいやなんて感じで、必要なのかどうなのかはっきりしない物まで衝動的に購入してしまったりするんですね。
多分コレは貯金がある時には別に慌てなくても本当に必要になったら貯金を切り崩して購入すればいいので別にいま慌てて買わなくても、大丈夫だから先延ばししましょうみたいな考え方の逆の行動になっていると思うんですよ。
こんな私みたいな消費行動パターンの人ばかりが日本人だとは思いませんけど、何割かの人には当てはまるのではないでしょうかね?
昔を振り返ってみますと何度か日本には高度成長時代ってのが有ったわけですけど昭和30年台からにかけての高度成長時代ってのは田中角栄首相の所得倍増計画なんてものあった訳ですけど、まだまだ社会基盤もしっかりしていなかったですし不安定で個人の貯蓄もそれほど高くなくて、なんて感じでそれでも景気が良いので多くの人が所得を手にしたら物を購入するって消費行動に走ったんじゃないかと思うんですよね。
さて今の日本は二十年以上のデフレによる不景気に陥っている訳ですけど年収が低い低賃金な人は生活を維持するのがやっとな状態で、こういった時ほど収入が安定していて貯金も持っている人が消費してくれないと景気も良くならないし、低所得者層にまで経済的な恩恵が行き渡らないんですけど、貯金があるんだからどうしても必要になったらその時に買えばいいので慌てることはないから急がないなんて私のような考え方や消費行動パターンな人が多いと、やっぱり消費は増えませんし景気も良くならないんでしょうね?
まぁ別の場合でしたら一旦貯金が溜まりだしたら何故か今度は貯蓄額を増やすことが目的になってしまって、ホントはあの世までお金なんてもっていけないんですけど、銀行の通帳の残高が増えることだけが楽しみになってしまっている人なんてのも結構いらっしゃるのかも知れませんよね。
それはそれで日本人の美徳なんですけど持っている人が消費行動に走らないと景気も良くならないし、富の再配分も難しくなるし営業マンも苦労が続くわけです。