弁護士は助っ人と思わないと
一応我が社にもお付き合いのある弁護士の先生がいらっしゃいまして、裁判の際には随分とお世話になったり致しましたが、弁護士先生ってのは法の番人とかんがえるより、法律に詳しい助っ人だと考えなくちゃいけませんね。
つまり自分の助っ人なのか相手の助っ人なのか弁護士がどの立ち位置に立っているのかを考えなくちゃいけませんし、そんな事は誰でも簡単に分かることですよね?
当たり前の話ですけど依頼人の側に立って最大限の利益を追求したり便せんを図るのが弁護士先生の役割なのでありますけど、けっこうその一般の人の中にはその辺りを何か法と正義の番人みたいなイメージを持っている人も多いようで、一部の企業ではそれを利用しているような感じがいたしますね。
私の話を致しますとどうも私のような人間が書いているコラムでも無断転載する輩が絶えないのでありまして、状況によって様々な対応を取って時には訴訟にまで発展してしまったりするわけですよ。
相手が企業の場合、著作権侵害をしている相手企業に直接クレームを入れるので有りますけど、折り返し顧問弁護士から電話がかかっている事も多々あります。
でまぁご想像通り、著作権法の都合の良い所だけを抜き出して企業の弁護を始めちゃうんですけど、電話を録音していることを告げた上で主張の問題点を指摘すると何故か黙ったり口ごもっちゃう弁護士が実に多いのですよ。
たぶん推測すると相手は素人だから弁護士の私が上から押さえつけちゃえば相手は簡単に引き下がるだろうとかね?
だけど相手が単なる助っ人にすぎないと考えれば対応も違ってくると思うのですよ。
まず可能であれば会話は全て録音して記録に残す事、最低限でも要点をメモして疑問に思ったことは些細な事でも質問したり確認を取る事は必須ですね。
何故ならば法律の曲解ですとか都合の良い部分だけを切り取って、つまり曲がったことをしてあくまで依頼者の利益を図るような行為をしていると相手の弁護士が分かっていて行為に及んでいる場合は、会話を記録される事は大きなプレッシャーになってきますからね。
いいですか、弁護士の言うことだから正しいなんて思っていたら例えこちらが正当な主張をしていても丸め込まれちゃいますから、それなりの覚悟と信念をもって相手と対峙しなくちゃいけないんですよ。
また問題があると思った弁護士に関しては弁護士会に対して懲戒請求が出来ますのでこちらも検討してみるのも手でしょうね。