営業は使い捨てと言われる不思議と縁故営業

営業マンなんて所詮使い捨ての存在だからなんて自嘲気味に話をする営業職に従事する人がいらっしゃるようですけど、長年にわたって営業畑で仕事をしてきた私としては実感がわかないんですよね。

ごく一部に縁故営業とでも言えばよいのでしょうか、入社して親戚縁者に営業に行って親戚のよしみで契約してもらうなんて、その昔に生保の営業ではそーゆー事も有ったのかもしれませんけど、私自身がそんな風に感じたことは一度も有りませんし、営業を使い捨てにした事例を見たことも過去に使い捨てにされた人にも一度も遭遇した事は無いのです。

例えば個人宅に飛び込みで営業に行って毎日、新規顧客に何か販売してくる完全歩合制の営業マンがね最初のうちは売れていて入社してから数ヶ月とか数年経過して売れなくなったら退職を余儀なくさせるなんて状態じゃないと、使い捨てって表現にはならないわけです。

だいたい親戚縁者が100人いるとか頼んだら自分から買ってくれる友人が沢山いて売上を上げて会社を儲けさせて最後は捨てられるなんて芸当ができる営業マンなんてのはとても少ないのでは無いでしょうか?

ですから実態としては営業として入社はしてみたけれど最初から会社に利益を与えられるほど営業実績も出せなくて、そのうちに社内に居づらくなって自分から会社を去っていくってパターンで単なる挫折した営業マンなのに、何故か入れ替わりが激しいからなのか、使い捨てにしているって感じに捉えてしまう人が出てきてしまうのでしょうかね?

まぁ基本的によほど割の良い歩合給を提示している企業でもない限りは営業マンとして募集に応じる人は居ませんから完全歩合給の求人ってのは中々成立しませんから、歩合制度(報奨金)を取り入れるにしても一定レベルの基本給を支給しなくちゃ人が集まらないのが現状ですし、求人を出して面接して採用するまでのコストを考えますと企業としては毎年成長して営業力をアップさせてもらって会社に貢献してくれる人材じゃないと毎年使い捨てじゃそっちのほうがコストもかかります。

ですから結果としてそんな風に傍から見える場合はあるのかも知れませんけど、最初から弊社の方針は営業マンを使い捨てにして伸びていくんだなんて所は皆無でしょうし、営業を使い捨てにしているような会社は数年で倒産しちゃいますからまぁ単なる誤解から営業マンは使い捨てって言葉がいつの間にか出てきたのでしょう。

ただ他の職種に比べて離職率が高いのは事実なのでありまして、これってのはやっぱり簡単なようで営業に向いている人ってのは少数派なんだからでしょうね。