パソコン販売競争とソフトウェア

現在パソコンの販売は台数ベースで対前年を上回る販売ペースを維持していますが、金額ベースでは前年並みの売り上げを確保する事が難しくなっております、 パソコン販売における利益の確保もパソコンの場合、何と言っても生鮮食料品と一緒ですから、少し生産計画を間違えると大赤字を出してしまう商売になってし まっているようです。

パソコン販売は2極化しているようでもあり、かたや3万円以下の激安パソコンを武器に低価格路線で販売台数を延ばそうとしてるグループ と、大手電機メーカーを中心とした高機能なパソコンで消費者の心を引き寄せようとしてる対極がありますね。

唯一、一線を画していると思われるのは、SONYでパソコンのデザインやイメージ、それとAV機器との連携に力を入れて、他社のように 低価格で押すわけでもなく、数値上のハイスペックで他社との差別化を図るわけでもなく、唯一独自の販売戦略で市場に訴えているように思います。

パソコンはソフトウエアが入っていなければただの箱であり何も出来ない代物なのですが、パソコンメーカー各社は機械的な機能面だけで、 頑張っている気がしますね。

昔、セガのゲームマシン(ドリームキャストでしたっけ?)が随分売れたのは、ハード面の優位性ではなく、バーチャファイターって格闘 ゲームが当たって、バーチャファイターがやりたくてみんなセガのゲームマシンを買った人ばかりだった筈です。

同じく、任天堂のファミコンが売れたのも、ドンキーコングやスーパーマリオブラザーズで遊びたくて、ファミコンを買い求めたのも一緒で すね。当時のファミコンブームの頃は、ファミコンと売れな玩具の抱き合わせ販売までやっても、ファミコンが売れましたから、当時は異常な状態でしたね。

所が、パソコンメーカーはハード制作専門と割り切っているのか、ソフトウェアには目もくれないでひたすら、ハードウェアの開発に没頭し ているように見えて仕方がないのですよ。

一時期IBMが音声認識ソフトに力を入れて、音声認識ソフトをインストールして販売していましたが、音声認識では、あまり売れなかった のでしょうか?

どこかのパソコンメーカーが画期的なソフトを作ってバンドル販売を始めたら、短期間でシェアを獲得出来ると思うのですが。

追伸

インターネットの発達とともにパソコンの販売はDELLをはじめとするBTO形式の直販がシェアを大きく伸ばしまして、ベテラ ンユーザーほどネットでの直販でパソコンの購入をする傾向が出ているようです。

更に機能を絞り込んで低価格で軽いパソコンが主力になりつつ有りまして、パソコン販売の現場も大きな変動を見せているので有ります。

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