倒産回避と一極集中

前回のコラムでは目先の現金、つまり運転資金を確保するために、出ていくお金を絞る事について書きましたが、今回のコラムでは攻めの部分について書 いてみようと思います。

まずその前に大切なのは経営者が冷静になって決して慌てたりパニックになったり固まってしまわない事でしょうね?

もうこう なったら御仕舞なので有りまして、自ら泥沼に入り込んで行ってしまうので有りますね。

さて、経営の危機が招かれざる客としてやってきた場 合、攻めの部分での対応は、残すものは残す、切り捨てるものは切り捨てる事に尽きるのでは無いでしょうか?

これをやれば後は残った業務に全 量投球して運を・・・誰に任せるのか知りませんが、怒涛の全力疾走で強行突破でしょうね。

私の会社もかれこれ10年近くの営業活動で、あれ やこれやと手を出して来たのですが、思い切って2つの業務だけ残して後は奇麗さっぱりなくしてしまう事に致しました。

やってみて思うのは、 ホント集中できますよって事なのです。

経営者ってのは儲かると思えば進出してみたくなる事業ってのも色々出てきて、ついつい手を広げてしま うって事も多々あるのですが、悲しいかな体は一つで二つの事を同時に考える事が出来ないシングルタスクなのですから、倒産回避を行わなければならないよう な状況では、出来るだけ一つの事に集中すべきでしょね?

まあ自分なりに危機を乗り切ってきまして、振りかえればそんな事を思う今日この頃です。

朗読版