経営状況と精神状態と雰囲気

一口に経営者と言っても千差万別ですが、経営状態が良好な時の経営者ってのは当然ですがみんな精神状態も良好で基本的には温和な性格が前面に出る場合が多いわけですけど、これが経営状態が苦しくなってきた時に違いが出ますね。

確か昔の映画のセリフに「幸せな家庭はどこも同じようなものだけれども不幸な家庭はそれぞれに不幸である」なんて感じの言葉があったような気がしますが、経営状況が良くないと言っても売上の低迷の場合ですとか、大きなクレームが発生したとか人員が大量に退職してしまうなどこれも色々なわけですけど、経営者の精神状態やそれが外からわかるかどうかってのはその後の会社経営における進み方に大きな違いが出てしまいます。

昔から正義は勝つじゃないけれど木枯し紋次郎も座頭市もハンフリー・ボガートもみんなそうですけど、厳しい状況に追い込まれましても取り乱したり落ち込んだりする事は絶対になくて、ニヒルな表情で精神状態は悟られませんし、時には絶望的な状況でも軽口を言うほどの余裕が有るのでありまして、そりゃ台本があるからなんですけどやっぱりどんな時にも前向きにとか、状況を客観的に把握して行動できなきゃ状況の好転なんて出来ないんですよね。

私もかれこれもう15年ほど零細企業の経営に携わって居るわけですけど、そりゃ大小合わせたら経営危機とか倒産の危険性なんてのはもう両手に抱えきれないほどの経験をしています。

そんな時の精神状態ってのは当然穏やかなわきゃないんですけど、努めて明るくですね”これで地球が終わったわけじゃない”とか別に会社が倒産しても命まで取られることも無いし、完全に負けたって事はめったに無いんだよななんて呟いてから行動に移るわけですよ。

でね今度は他人の話ですけど会社が危機的な状況に陥った時に周りの誰が見ても精神的に追い詰められているって状況にまで辿りついてしまった人ってのは、実情はそんなに深刻じゃなくても周りの人は経営者の精神的な状況を見ても判断しますから、もうその会社はダメになってしまうんですよね。

わかり易い例ですと会社が傾いてきてそれに気がついた社員がどんどん逃げ出して、本当は社員一丸になって頑張れば立ち直ることが出来る状況だったのに人が去っていったのでそのチャンスも無くなってしまうって場合と、会社経営の状況が相当にまずいのに経営者が前向きに明るいので社員も社長を信じて付いて行くって場合の違いですね。

そんなわけで経営者ってのは精神状況のコントロールはともかく役者さんでなくちゃいけないわけですよ。