失われた二十代、三十代とフリーターの問題

社会人として活躍できるかどうかとか、人生の後半で勝負ができるかどうかの根幹はやっぱり社会に出て三十歳の前半までの苦労や蓄積が勝敗を分けると思うのです。

新入社員で会社に入社して短くても五年くらいは給料は安いし、やたらと叱られたり注意されたりするばかりですし、これが営業部配属なんて事になりましたら、客先での苦労の連続まで加わるわけですから、まさに修行時代と言いますか艱難辛苦を耐えて社会人の基礎を作る時期だと思うのですよ。

でね、残念なことに人生で一度しか経験できない二十代を就職に失敗してフリーターのまま気がついたら三十代になってしまっていたなんて人が日本中にたくさん居て、これから問題が徐々に大きくなってくると思います。

そりゃ社員を雇い入れる企業だって二十代をフリーターで過ごした人よりも、未経験の新社会人を採用したほうがデメリットが少ないと言いますか、わざわざフリーターで長年生きてきた人を採用するメリットが見当たらないんですよね。

以上が率直な現状認識なわけですけど、零細企業経営者の私としてはそんな状況が拡大していくと社会が不安定になりますし、何より昔の総中流社会のような豊かな日本じゃないと零細企業の経営も大変なだけですから、何とか現状を好転させてほしいと思うわけです。

解決策としてはとても簡単な話で景気が拡大して需要が拡大すれば、当然のことながら企業は人を雇い入れたりして事業の拡大に走りますから、そうなって人手不足になってきますと、フリーターの方にも良い条件の就職先がどんどん増えてくるわけです。

なにせバルル経済絶好調のどの業界も慢性的な人手不足の時代は、どこの企業も人員の確保に苦労していましたし私に知っている土建業の社長などは、どうしても絶対に人員を確保しなくてはいけない時などは、街に出かけてホームレスのおじさんに声をかけていたりしていたようですし、人を確保するために給料も上げていっていたものです。

つまり結構その二十代をフリーターで過ごしましたなんてのは例外があるにしても本人にとっては結構致命的なハンディキャップになるのでありまして、これは高卒だとか大学が二流だからなどといった程度のハンディキャップとは次元が違うものなのです。

このような問題が拡大するとかなり国内が大変なことになるのですから、安倍政権は移民労働者の受け入れなんて言う寝ぼけた事を考えていないで、まともな政策を実行して欲しいものです。