会社の格と営業のステージ

私の過去の経験から言えるのですけど会社の格と言いますかそんなものが歴然と有りまして、営業の仕事をしていると言いましても内容は天と地ほども違いまして、単純に表現しますとステージが違うって感じでは無いでしょうか?

例えば一部上場企業の営業マン(私もかつてそうでしたけど)はまず飛び込み営業なんてのはやりませんし、もしやった場合でも(私の場合は飛び込み営業よりも電話してアポイントを取って訪問するだけでしたけど)、上場企業の人が向こうから連絡を取ってきたって事で、普通の会社ではまず邪険にする事は無いですし、訪問すればまず普通に応接室に通されてお茶が出されて、ところでご用件は何ですか?となっていたわけです。

これが零細企業になりますと、これも私自身現状が零細企業の経営者をやっていますから、まぁ前歴がなんだろうと大きな企業で責任者に面談のアポイントを取るだけ大変ですし、門前払いも圧倒的ですからハッキリ言って会社が小さいほど新規顧客開拓は難しい壁が高くなってくるのでありまして、お陰様で向こうから連絡があってから出かける形の反響営業がうまくなったわけですけど、とにかく会社の格によって従業員の働くステージがぜんぜん違うってことを実感しているわけです。

まぁこうやって書きますとなんだか大手企業のほうが営業の仕事は楽だと思われてしまいますけど、実際のところ格上といいますかステージが上にいれば居るほど、やはりそれなりのステージに合った提案のやり方ですとか人脈の作り方や活かし方ですとか、さらに言えば身のこなしから会話や雰囲気に到るまでやはり、それなりに順応してなくては務まりません。

ですからね長い間何年にもわたって個人のお宅を訪問致しまして、ゴム長靴を訪問販売していて自他共認めるトップセールスマンだった人が、じゃあもっと上のステージで営業の仕事をしましょうって感じに、大手企業の営業マンになって億単位のプラントを販売するセールスに従事しても、そう簡単に昔のようにトップセールスな成績を納めることは難しいでしょうね。

※念のため書いておきますけどステージが違うって事は別にどっちが上だからとか下だとか言った話じゃなくて、ステージとは海の上と氷の上と芝生の上の違いみたいなもので、どっちが偉いだとか意味合いは無いのです。

ですから営業マンってての結構転職が多い職種ですけど、若いうちならともかく40歳とかなりますとやっぱり今まで働いてきたステージとあまりに離れたステージ挑戦するのはリスクが大きいと考えるべきでしょうね。