顔で損する人、得する人

昼間社内にいると時々いろんな訪問販売の人がやって来まして、特に自宅兼事務所で営業していますとその数が多いのです。

でですね、やってきたのが美人のお姉さんだった場合とホームレスと見分けがつかないような、おっさんだった場合では当然ですけど扱いが180度違うのでありまして、美人のお姉さんでしたら素早く応接室に招き入れましてお茶などをそそくさとお出しするわけですが、ホームレス風のおじさんでしたら0.2秒で判断致しまして素早くドアを閉めてしまうのです。

これは特に極端な例になりますけどやっぱり初対面の見知らぬ人を判断するための情報は身なりに加えて、やっぱりその人の性格を表す顔や表情しか無いわけですから、見知らぬ人と接触してから仕事が始まる営業マンの場合において中には顔で損をしている人もたくさんいると思うのです。

それは別に美人だとか二枚目だとかよりも、誠実じゃなさそうだとか第一印象で嫌悪感を感じるだとか、いかにもバカみたいな顔を持っている人です。

そりゃ小さい頃に人を顔や見かけで判断してはいけないと教わってきたわけですけど、みんさんも経験から理解していると思いますが、いかにもアホみたいな弛緩した顔をしている人はやっぱり中身の方もアホそのものですし、きつい顔している人はやっぱり攻撃的な性格を持っているものなんですよね。

まぁある程度は髪型ですとかメガネなどの小道具で損な顔立ちを緩和する事が出来るわけですけど、昔どこかで聞いた話では人は自然と自分の顔立ちにマッチするような髪型だとか服装を選ぶらしいですから、その流れでいきますと下手すると、損な顔が更に増幅されてしまうじゃないでしょうか?

では自分の顔で外から見てもハッキリ分かるハンデキャップを背負っている営業マンは救われないかと申しますと、ダーウィンの進化論を引き合いに出すまでもなく?ちょっと違うかな?人の顔や表情や雰囲気ってのは別に人為的に整形なんてしなくても数年で驚くほど変化しちゃうんですよ。

あなたも暫く見ないうちにすっかり苦労が顔に出ているなんて人を見たことがあるでしょうけど、人ってのは自分の所属する組織ですとか生業によってちゃんとそれに見合う顔になるんですよ。

これは10年パン屋さんをやっていると自然とパン屋さんの顔になりますし、同じように鍋の蓋を訪問販売しているといつの間にか誰が見ても全身これ鍋蓋の営業マンにちゃんと顔が変わってきますから、余計なことは考えないで仕事に邁進すればちゃんと道はひらけるのです。