箸とポテトチップスと世界セールス

私は今このコラムを湖池屋のポテトチップス・こんぶ梅味/塩こん部長監修を食べながら書いているわけですけど、時々仕事中にポテトチップスが食べたくなると近所のコンビニエンスストアへ行って買ってくるわけですけど、キーボードですとかマウスを扱う最中にポテトチップスなんぞ食べながら作業すると至る所にポテトチップスの油がついてしまいますから、割り箸が必須アイテムになってくるわけです。

そういえば素手で食材を扱う寿司職人さんなんかも喫煙時に臭いが手や指に付くのを防ぐために箸を使っているなんて話を聞いたことが有りますけど、この場合もナイフとフォークじゃ全然役立たずな者達になってしまうわけです。

でいつも思うのが箸ってのは食事の際の食器として最強のものだと感じるんですよね。

大概のものは箸だけで摂取することが出来るわけですけど、とくにこのポテトチップスに限って言えばナイフもスプーンもフォークも先割れスプーンも全く使い物にならない連中なのでありまして、聞くところによりますと西洋ではポテチを食べるために専用のトングなんかが販売されている例もあるようなんですけど、箸を使えばいいじゃないですかね?

まぁ小さい頃から箸を使っていないといきなり簡単に使いこなせない高度な熟練を要する食器なのでありまして、もしかしたらもの作りに秀でた日本を作っている原点と言いますか、その強さの秘密が箸の文化にあるのかもしれませんね。

それに日本ってのは食の文化に関して言えば和洋中に始まって世界中のあらゆる食文化を巧みに取り入れまして、たぶん世界の国々の中でトップクラスのバリエーションを持っていると思うのですけど、これも箸があらゆるシチュエーションつまり挟む・切る・運ぶなどの場面で使えるので世界のどんな料理が日本に入ってきてもちゃんと対等に立ち向かうことが出来たんじゃないかなって思いますね。

さて話は代わりまして例のTPP参加云々の時にですね攻めの農業ですとか、日本の農産物を積極的に海外に売り込むなんて具体性のないスローガンを繰り返し語っていた政治家ですとか三流経済学者なんてのがいましたけど、特に日本食を売り込むんでしたら工芸品としての箸をまず売り込まなくちゃダメじゃないでしょうか?

1膳1万円くらいの高級工芸箸を使い方のビデオと共に積極的に海外に売り込みましてね、箸が上手に使えるようになれば普通に考えて自然に本場の日本食が食べたくなるんですよ、というよりも箸を使わないで日本食を食べても美味しくないですし画竜点睛を欠くって状態になってしまいますからね。

それと最初に書いたことと関連しますがポテトチップスにに箸ってのは実は最強のコンビですからね。