営業マンの付加価値について改めて考える
この手のね販売活動だとか営業活動において付加価値を付ける云々の話は多いのですけど、やれお客のニーズを先回りするだの知識の深堀りだとかなんだかんだ堅い話が多いのですけど実際の営業現場においてはそれ以外の付加価値ってのが意外と大きかったりするわけですよ。
昔ねとあるメーカーの営業マンをしていた時の話ですけど年に一回とか割合でねごく小規模な展示会といいますか内覧会みたいなものを行っていたのですけど、なにせ小規模なものですからそこにお招きして自社商品の紹介をしてもらうメーカーも会場の規模に応じて絞り込む必要があったわけです。
当時の取扱商品は最終的にペンプロッターと呼ばれる作画機で出力する事になるのですけど、まぁはっきり言ってどこのメーカーのプロッターを使用しても出来栄えに変わりはないわけで、値段が違うとかデザインがとか内情的には粗利率みたいなものも微妙には存在しているのですけど、はっきりってしまえば、どこでも良いわけですよ。
当時のペンプロッターメーカーとして武藤工業、グラフテック、理化電、ナルコの確か4社だったわけですけど、基本的にその中の二社に来て頂くのが通常でした。
でその中の営業マンは非常に付加価値が高くて基本的にまずお声がけしていたのですけど、その付加価値とは何だと思いますか?
当時は展示会といえば展示会場近くに宿泊して2日間の日程で行うのが普通でしたから、いきおい初日が終わったあとには近所の居酒屋に参加者みんなで繰り出すのが習わしみたいになっていました。
で件の営業マンは普段はごく普通の平均的な営業マンだったわけですけど、特にカラオケのあるお店なんて行きますと周りを盛り上げるのが非常に上手だし、矢沢永吉の真似をさせたら天下一品みたいな芸達者な営業マンなのでありまして、まぁ彼がいるといないとでは場の雰囲気が一オクターブ違うのであります。
これって営業マンの付加価値ですよね。
他にも昼行灯と言いますか昼間はうだつのあがらない営業マンの典型みたいな人なんだけど、何故かナイトスポットに関する情報量は誰もを凌駕していて、夕刊紙の切り抜きを丁寧に地域別に弁類スクラップ致しまして実際に訪問したところはちゃんと実情までレクチャーしてくれる営業マンもおりまして、これはこれで誰にも真似しようと思っても簡単には出来ない営業マンの付加価値だと思うのです。
ね!こーゆーのも探せば立派な付加価値だと言えるのでは無いでしょうか?