低下するポスティングの広告宣伝効果

私の住んでいる地域だけの現象ではないと思いますが、ここ数年でメッキリ郵便ポストに投げ込まれるいわゆるポスティング広告宣伝チラシが減ったと思います。

昔はですね普通に真面目な地域の中小企業さんが宣伝ビラをコツコツ配っていた訳ですけど、やがてサラ金(消費者金融)ですとか時には店頭で販売できないような画像関係の広告宣伝がポストに投げ込まれるようになってしまいまして、いつの間にかポスティングって広告手法そのものが主流ではなくなってしまったような気がします。

もう少々昔話を致しますと未だ私が子供の頃、郵便ポストが赤い丸型の寸胴で、10円玉を入れて使う赤電話が主流でテレビ放送がまだ一部はモノクロで放送されていた時代ってのは、結構そのポスティングってのが広告宣伝の主力みたいな感じだったんですよ。

地域の魚屋さんだとか肉屋さんが商圏内で広告をやろうとなると、テレビコマーシャルなんて論外ですし、新聞折込はそれなりに活用されて居ましたけど、やっぱりお店を構えている場所から半径500メートルとかの商圏内で最も低コストでしかも確実に広告効果を発揮できたのが、ポスティング広告なので有りまして、わら半紙に手書きのとか手作り感満載の今では考えられない社長の手書きらしき折込とか、そんなチラシみたいなものがポストに投函されていたりしたものですけど、感覚的に私には絶大な広告効果を発揮していたと思うのですよ。

本当は今でも小さな商圏内でコストパフォーマンスからみて最高の広告効果を発揮出来る広告手法の一つである可能性は今でも残っているとは思うのですけど、やっぱり筋の良くないポスティング広告が随分と横行した関係ですっかり力を失ってしまったような気がいたしますね。

まぁテレビコマーシャルの世界でも自主規制を緩めたのか何なのか、普通にサラ金(消費者金融)ですとか遊戯施設ですとか昔なら流れないようなコマーシャルが普通に流れるようになってきた昨今ですけど、広告主の選別をしっかりやってそれを守っていないと、やがてこのテレビコマーシャルの世界においてもポスティングと同じ将来が待っているなんてことになってしまいますよね。

まがい物がまともな商品を駆逐してしまって、やがてそのマーケット事態が沈み込んでしまうなんて事は昔から繰り返されて来たわけでして、別に広告宣伝の世界においてもおんなじ現象が起こっているに過ぎないんですよね。