説得できない人を相手にするのは時間の無駄
結論から書いてしまいますと強い信念を持っている人ですとか思考回路が停止してしまっている人を説得する方法は有りませんので相手にするだけ無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
昔の話ですけどパソコンのOSにおきましてMS-DOSの時代が終わろうとしていて、次世代を担うOSとしてWindowsとOS2の2つがあって、どちらかと言うとWindowsがやや優勢かな?って時に業務用のパッケージソフトの時期バージョンをどちらのOSで稼働させるかが議論になった事があります。
ソフトウェアの開発においてプログラムの内容や大きさにもよりますけど開発期間にはそれなりの期間が必要ですから完全に優劣がついてから開発に着手しては他社との競争に負けてしまいますから、ある程度の見切り発車が避けられない状況は仕方がないことです。
この時期OSについて主に技術関係のスタッフの間で議論が尽くされて大勢はWindws版での開発に流れたんですけど、上層部の約一名が頑としてOS2での開発にこだわって一切折れることは無かったそうです。
別にどちらのOSをプラットフォームにしても本来の自社商品であるソフトウェアの機能は何の制約も生じない状況でしたし、大手OS商社の販売状況ですとか他のたくさんのパッケージソフトハウスも多くがWindowsに開発をシフトしていましたので、技術スタッフの多くがWindowsに傾いたのも当然の状況でした。
結局はいくつか有った主力商品の殆どはWindows版で開発する事になりましたけど、一部はOS2で開発を始めるという人的リソース的には非常に効率の良くない状態で時期OS対応のソフト開発が始まった事がありました。
まぁOS2イチオシが社内での地位の高い人だったのでこんな結果になってしまったのですけど、多くの社員が説得を試みたけどOS2のほうがシステム的に堅牢であるからこっちが良いの考えを覆すことが出来なかったようです。
さて自分はどんな人でも必ず説得する能力があるみたいに考えている人が中にはいまして、私の働いてきた営業畑で働いている営業マンにこの手の人がまれにいるようですけど、説得できない人が必ず数%には世の中に存在していると思っていたほうが何かと世の中を上手くわたって行けると思うのです。
つまり絶対に説得できない人が世の中には結構存在していて、説得する方法は一切ないのですから無駄な時間を使うのを最低限に留めまして迂回路を探すとか、諦めるとかいろいろ別の方向に進んだほうが時間を有意義に過ごせると思うのです。