部下やお客にレッテルを張る
人は無くて七癖などと表現されますが、そそっかしい人、大人しい人や、注意力散漫なひとですから、それがあるからこそ面白いわけですが、困ったことにやたらと他人にレッテルを張りたがる人がおりまして、それが運悪く自分の上司だったら非常に注意しないといけなかったり致します。
新卒で新入社員として入社してきて、初日に忘れ物を一回しただけであいつは忘れ物が多いから注意しないとなんて事になったりするわけですが、特に営業を生業とする職場では、顧客管理は非常に大切ですが簡単にレッテルを張らないように気を付けなくてはいけません。
お客に対するバイアスのかかったレッテル
例えばですね大阪で何故か巨人ファンな顧客がいたとしましょうか?
そして該当のお客を担当する営業マンが熱狂的な阪神ファンで、たったそれだけの理由で該当のお客は信用できないってレッテルを張ってしまって、社内でも触れ回って移動になった際にはご丁寧に後任の営業マンに引き継いだと致しましょう。
本当は単に東京出身で巨人ファンなだけで、ごく普通のちゃんと付き合えば利益をもたらしてくれる良いお客だったとしても、変なレッテルを張ったままの状態で後任に引き継いでしまったら、会社にとっては大きなマイナスになってしまいますよね。
今の例は極端な例えだと思いますが、営業マンとお客との関係は合う合わないという相性の問題も有りますし、たまたま機嫌の悪い時に訪問してしまったばっかりに、あのお客は気難しくて付き合いにくいし、きっとクレーマーに違ない無い、なんて思いこんでしまってお客にレッテルを張ってしまっている営業マンは意外と多いのではないかと思っています。
部下には絶対にレッテルを張るな!
はっきり言い切りますと部下の社員にレッテルを張る上司というのは120%指導力も包容力も上司としての資質も足りない人なのです。
上司が部下の本質を見抜くのに3年かかるが、部下は3日で上司を見抜くなんて言われますが、特にすぐにレッテル張りたがるような人は、私は部下に対する指導力が不足していますと周りに宣言しているのと同じなのです。
何故ってそれは人という生き物は成長する生き物だからです。
今日のA君はズボラな生活の仕事に対する取り組み方も後ろ向きだったとしても、部下を育てる事が自分に与えられたミッションだと把握している正しい上司であるならば、一か月後、半年後、一年後にどんな戦力に育てようかと考えていますから、今のA君にレッテルなどはるなんて微塵にも思わないのです。
朗読版