喜ばれる営業支援と嫌われる営業サポート
会社の規模が大きくなってきますと間接部門の人数も比例して増えてくるわけですが、小規模で営業していた頃は営業マン個人の技量に頼っていたものが徐々に組織として営業するとかチーム的な要素が強くなってくる傾向がありますね。
そうするといつの間にか気が付くと営業支援部とか営業活動サポート部署みたいのが出来上がっていて、文字通りに忙しい営業マンをサポートする形で色々と雑用を引き受けてくれれば現場で動き回る営業マンとしては非常にありがたく助かる話なのですけど、どうも現実は逆の方向に進んでしまう場合が多いのではないでしょうか?
つまりね営業支援部の目的は文字通り営業の仕事を支援することに有るわけですけど、そうするとねどうしても支援部としては個々の営業マンの動きですとか実際の個別の商談内容ですとか色々なことを知りたくなるというか把握しようとする流れが出てきましてここが悲劇の始まりって場合が多いんですね。
まぁ営業支援部としては自分たちの成果を出さなきゃいけませんから、営業マンにとって余計な仕事が増えたとしか思えないような事をどんどん始めちゃうのでありまして、使っている営業ツールだとか販促資料を出してくれから始まって、営業日報を書けそれもできるだけ具体的に書けだとか、アンケートで営業マンの意見を集約するからアンケートにいつまでに答えるだとか始めるわけですよ。
そんなに営業活動を後ろからサポートしたいんでしたら上から目線で色々と余計な仕事を押し付けるよりも、カバン持ちとして営業活動にくっついて歩いて言われた雑用を引き受けるだとか、電話一本で何でも社内の雑用を引き受けますってしてくれたほうがどんなに営業マンが助かって売上数字の向上になるのか分からないんでしょうね?
そういえば昔あった事例ですけど営業支援部として営業活動を支援するために展示即売会を企画致しましたのでご協力下さいってね。
まぁ会場の手配まではやってくれたんですけど、会場の準備から招待状のリスト作成から勿論ですけど客先を回っての集客活動まで全て現場の営業マンが日常業務の中ですべてやらされる羽目になった事がありますね。
その時の結果を書いておきますと展示即売会の当日ではそれなりの売上を計上することが出来ましたが月単位での売上を見ると微増程度で、たぶん展示即売会なんてしなくてもその月は同じ程度の売上は計上できたようでしたし、余計な仕事が増えただけでしたね。
確か営業支援部としては我らが展示即売会を企画して当日これだけの売上を出しましたみたいなドヤ顔でしたけどね。
けどそんな営業支援なんてのは不要だと思うのです。