社内の疫病神
企業が衰退したり崩壊する原因の一番は内部的なものが原因だと言われまして、これはつまり社内に疫病神や貧乏神が存在しないように気をつけましょうねって事でもあると思います。
さて先の報道でベネッセで大規模な個人情報の流出事件が発生いたしましたが、びっくりしたのはあのマクドナルドを衰退させたとしか思えない原田社長がいつの間にかベネッセの社長に収まっていたんですね。
たぶん原田社長はそれなりに有能な人なんでしょうけど、星回りの問題なんだか持って生まれた業の深さなんだか、どうも傍目から見ると疫病神のような存在に見えてしまいます。
はい、そうなんですよ企業が内部崩壊していくにあたりまして、まるで疫病神としか思えないような人の存在が必ずあると思うのですけど、これには2つの種類があると思います。
一つはもうめちゃくちゃな仕事ぶりで誰の目から見ても社内の規律を乱すだとかモラルの低下を招くような人の場合と、もうひとつは別に特段変わったことも変な事も一切しないで普通に仕事に取り組んでいるんだけど、何故かあいつが来てから業績が下がりだしたみたいな、ある意味では正真正銘の疫病神的な存在の場合です。
前者の疫病神もどきのような単に素行や思想に問題を持っている社員でしたら、そりゃ降格させるなり閑職に移動させるなり手の打ちようがあるわけで、ある意味では対応が取りやすい疫病神なんですけど、後者の正真正銘な場合は対応が難しいですよね。
別に仕事ぶりは普通だし性格も良くてなんて感じなんだけど何故か行く部署行く部署で全て業績が下降線を辿りだしちゃうような人ってのは本人には表面上に何も問題がないんですから、移動させたりましてや降格させちゃうような人事は行えないですし非常に扱いに困るんですよね。
それからもう一つ、企業が衰退したり崩壊する原因の一番は内部崩壊だと言われていても、その原因が全く分からないって場合はもっと厄介なんですね。
何と言いますかあなたが社長だったとして、一人ひとりの社員と個別に面談して話をする限り個別の社員には何の問題はないんだけど、何故か組織って集団になりますとなんだか弛んでいて、どうもジワジワと内部崩壊を始めているみたいで非常に危ない状態なんて現実が一番困るんです。
なんといますか社内の何処かに見えない疫病神が取りつているような感じですかね。
けどそんな場合におきまして一番考えられる原因ってのは社長自身の存在が疫病神だったってのは現実だったりするわけです。