社員の保身が会社の危機を招く件

現在我が社はとあるソフトウエアの著作権侵害に関して某社と係争中で既に告訴状も提出していて、通常業務以外にそれに関する資料作成とか相談とかかなり忙しいのですけれど、今回のコラムでは社員が我が身可愛さで、正しい行動をとらなかった場合に時として大きな代償を支払う事になったり、会社を危機に陥れるって事について書いて見ようと思います。

まぁ結構普段から偉そうにしている人でも、と言いますかそーゆー人ほどなのかもしれませんけど、自分の判断ミスや行動の誤りをさっさと認めるなり、上司や経営者に報告連絡相談したほうが多少は叱責される程度で、会社に与えるダメージを最低限に抑える事が出来るのに、自分への叱責を恐れて隠蔽しようとしたり本来やっていけない行動に走ってしまって、会社に甚大なるダメージを与えてしまうって事が結構有るんですよね。

例えばね小さくても自分又は自分の部下に非があってクレームにまで発展して、金銭的な部分が絡む処理とか自分の決済範囲を超えるような出来事が出てきた時に、まぁ普通に考えれば自分の決済範囲を超えるような事態に発展した場合は、火急的速やかに更に上の上司に相談して、言い方悪いですけど上司に甘えちゃうといますか、ある程度任せてしまう必要が出てきてしまうのですが、自分の決済範囲や権限の大きさが分かっているのに、自分に対する叱責を恐れて自分の出来る範囲で処理しようとして、かえってトラブルの解決を長引かせて、最悪の場合は訴訟問題に発展させてしまったりて事が、結構な企業で過去に発生しているのでは無いでしょうかね?

まぁこの辺りは管理職とか部下への権限の委譲の問題ですとか危機管理の問題になってくるのですけど、人間なんて弱いもので特に部下を持って中間管理職なんてやつに一応は出世致しますと、余計に更に上の上司から叱責されたくないとか、折角役職に就いたのに変な事で味噌をつけて降格されたくないとか、全部まぁ自分の弱さと保身から来ている事なんですけど、上役に知らせないで隠して自分の判断と、権限の範囲で何とかしましょうってね。

でね、はっきり言ってこの手の人間は結構多いんですけど初めて管理職になった時点で、ちゃんと教育しておきませんと簡単に会社を危機に追い込んでしまいますし、気が付いた時はもう手遅れなんて事が往々にして有ります。

ですから、特に自分が信用していてそれなりの権限や決裁権を与えて居る人間ほどそーゆー事態になりやすいと思いますので、普段からの部下の教育はとっても重要なんですよね。