BCPと営業体制
最近耳にしたBCP(Business Continuity Plan)について考えてみようと思います。
小さい頃にBCGを接種した大人の方も多いと思いますが、BCPとは大規模な災害が起きたときにどうやって最低限の営業をするかとか、通常業務に戻るまでの回復への手順を予め計画しておくことを指します。
さて私の過去の営業経験から言わなくても不謹慎ですけどインフラが麻痺するくらいの大災害の時ってのは営業的に大々チャンス到来って感じになる場合が多いんですよね・・ちゃんと対応さえすればの話ですけどね。
その昔に神戸で大きな地震がありましたけど、法人相手に商売をしている様々な企業においては、自分の会社の復旧で手一杯になってしまって顧客のフォローどころじゃないって感じになってしまったところもありますし、逆に顧客の安否確認から始まってお客さんの事業再開までのお手伝いに徹して大きな売上を確保したところもあります。
なんでも被災したお客が使っているOA機器の状態の確認から始まって、リース物件の場合はリース会社にとかテナントで入居している場合は管理会社に被災したOA機器類に保険が使えるかどうかの確認をとったり、必要に応じて他の営業所から営業マンの応援を入れたりと、何と言いますか災い転じて福となすを地で行ったわけですね。
さてだいぶ前からソリューション営業って言葉が流行りまして、いまでも実践を心がけている企業も少なくないと思いますけど、ソリューション営業とは問題解決型営業つまりお客が困っている所に付け込んで、じゃなかっったお困り事を解決して差し上げる営業スタイルなんですから、社会のインフラが災害によって使えないような状況なんてのは正にお困りのお客様が至るところにいらっしゃるんですから、そんな時にソリューション営業を実践しないで何時実践するのかって事になってしまいますね。
話をBCP方面に戻しますとたぶん一番問題になってくるのが出社できる社員の確保と言いますか、なにはともあれ動ける社員の確保が全てみたいな感じになってしまうのが現実なんですよね。
そのあたりの話を何故出すかと言いますと、ふた昔ほど前のね働いている人は基本的に正社員で基本的に年功序列で、基本的にみんなが愛社精神を多少は持ち合わせていた時代であれば、社員は這ってでも会社に出てきたものなんですけど、これが普段から社員を大切にしていない企業でしたらどうでしょうか?
たぶんいくらBCP計画を綿密に策定していても実際に大きな災害が起きたら役に立たないんじゃないでしょうかね?
ですからBCP計画の一番の肝はやっぱり普段から社員を大切にして愛社精神を育んでおく事じゃないでしょうかね?