社員教育と社員洗脳の方法と営業研修
あの会社は社員教育に力を入れていて社員研修は新人研修に始まって幹部社員に至るまで最低年に一回は社員研修を受けているなんて実態は単に自分たちが所属する会社がいかに素晴らしくて、開発または扱っている製品や商品がいかに他社を圧倒して高性能なナンバーワン商品であるかを認識させるための研修だったりする事はよくある話じゃ無いでしょうか?
一部のカリスマ経営者率いる企業では社員研修といえば社長語録を丸暗記する事が主な内容だなんて明らかにおかしな度を越しているとしか思えない単なる洗脳と誰が見ても分かる場合も有りますけど、度が過ぎたものはさておいてある程度の社員洗脳みたいな社員教育は時に企業に所属する社員を結束してモチベーションを上がるために必要な場合もあると思うのです。
そうですね例えば訪問販売で海産物でも布団でも消火器でも何でもいいんですけどとにかく一般の個人宅をドア・トゥ・ドアで訪問して背中に背負った商品を買ってもらう営業マンを多数抱える企業について考えてみましょう。
販売する商品は可もなく不可もなく何の変哲も無いどこでも変えるような商品で価格が安いわけでもなく、どちらかと言うと高い方の部類になるような商品を販売するとしたら、そりゃまずは徹底的に営業マンから自分の会社と扱う商品の熱狂的なファンに仕立て上げないと、まず訪問を繰り返しても売れないじゃないですか?
そうしますと先ずファンタジー度120%の社長の立身出世の物語を手始めに、まるで一杯のかけそばのような会社の創成期の話から今に至るまでの深い歴史を教えこまれたりしちゃいます。
何の変哲も無いセールスポイントが見つからないような商品でも研修ではたぶん社長の頭の中で行われた他社との比較テストの結果ですとか、空想上のお客様が出てきて買ってよかったの声を聞かせてくれたりもするわけですよ。
まぁここまで極端な例は少ないとしても、特に営業マンに対する営業研修では目的の中に営業マンに自信をもたせるとか自身を持ってお客を説得できるって事が含まれるわけですから、程度はともかくある程度はお客を説得するにはまずは自社の営業マンを説得するって事が絶対的不可欠な事項なんですよね。
そりゃ自分の会社の営業マンも説得できないような商品が売れるわきゃないですからね。
ですから社員研修ですとか営業研修における洗脳みたいな内容をあながち全部否定するってのは実際難しいのではないかと思うのです。
もちろん過ぎたるは及ばざるが如しの言葉通りにやり過ぎは禁物ですけどね。