間違ったことを分かりやすく教える人

正しいか正しくないかは別にしてとにかく弁が立つと言いましょうか非常に理路整然で饒舌で弁舌鮮やかな人は結構いらっしゃいまして、まぁやり手の営業マンですとか営業レディですとか、カリスマ経営者ですとか経済評論家などにもこの手の人が多いのですけど、問題は中身が正しいかどうかなんですよね。

ただ聞く人は鮮やかに滑らかに説明されてしまうとつい中身を吟味しないで信じちゃうみたいな所がありますよね。

まぁ自社用品を売るために存在している営業マンなんてのは例え品質的に大変問題が有る商品であっても、どうもうちの会社は先行き怪しいぞと感じていても、客先ではそんな事を一切商談相手に感じさせること無く、販売に成功するのが正しい営業マンの姿なのでありますけど、この辺りは程度の問題って事を考える余地は有りますよね。

さて話を社内ですとか組織の運営みたいな事を書こうかと思いますけど、例えば社内の経営会議ですとか営業企画会議ですとか会社の方向性を決めるような場所におきまして、発言力の大きさは先ずは社歴だとか役職の高い低いが一番関係してくるのでありますけど、次は分かりやすくみんなに説明できる人なのではないでしょうか?

で三番目が声が大きくて迫力がある人の意見ですとかがあって、次に正しい正論を主張する意見なんて場合も少なくないような気がするのですよ。

そんな事は無いなんて意見が聞こえてきそうですけど、例えばテレビなどの大手メディアに登場する人が様々な問題に対して解説したり意見を述べたりするんですけど、結構冷静に内容を考えてみますと間違っている場合が少なくないんですね。

けど理路整然と話ができて説得力が有る人の意見が受け入れられちゃうみたいな事が実に多いのが現実なんですよね。

一昔前でしたらコンクリートから人へなんて政策スローガンが民主党から出されまして、それを絶賛する形でコメントを述べたり解説する人が結構マスコミに登場したりしてもっともらしい意見をまき散らしていたんですけど、あれって間違ってましたよんね。

景気は悪くなるし雇用状況は改善しないし災害に弱い国になっていくしと、実際はあんな事をやってはいけなかったのが後になって判明するんですけど、間違ったことを分かりやすく話す人に誘導されちゃったんですよね。

まぁ間違ったことでも分かりやすく話がや解説ができる能力ってのはそれはそれで高い能力だとは思いますけどね。