出る杭は打たれるとチャレンジ精神
確か諺には出る杭は打たれるとか誰が入ったのか知りませんけど、出すぎた杭は打たれないなんて話も有ったと思いますけど、今回はそんな事について書いてみたいと思います。
まず私の考えですけど自分は出る杭だなんて自画自賛しているような人の90%は単に組織の輪を乱しているだけであって、本人は能力があると錯覚しているのかもしれませんけど、実際は全然違う場合が多いように思うのですよ。
杭といえばそりゃ土木工事現場ですとか土砂の流出を防ぐ目的で大地に打ち込まれているものなんですけど、そりゃ一本だけが飛び出していたら美観を損ねますし、そもそも地面に埋もれている部分が少ないんですから倒れやすいって事に他ならないわけですよ。
そもそも個人より企業、それも規模が大きな大企業ほど強いってのはそりゃ組織の規律があってその結果として大きな力を生み出すのでありまして、一人が突出した能力が有って全体を引っ張るような事も無くは無いのですけど、逆に個人が勝手な行動をして組織全体のパフォーマンスを下げてしまう場合のほうが多いのですよ。
思うにその辺りの組織力みたいな事を理解していない個人でしたらそれは小さな問題なんですけど、これが組織のトップとかリーダーって事になりますと、中々問題が大きいのでは無いでしょうか?
さて相反すると言いますかチャレンジ精神って言葉がありますよね?
私が思うにこの意味を取り違えてしまっている人が多いような気がするのですよ。
例えば会社の営業部に所属している一介の営業マンがですね、従来の営業手法に全く背を向けたやり方で営業活動を始める場合で考えてみますと、売れるか売れないかわからない下手すると売上がゼロになってしまうかもしれないなんて方法にチャレンジしようとしたとしましょうか?
これを実行に移してよいかどうかを判断するのはあくまでも上司や経営に携わる人の判断に委ねられるので有りますが、了承が出ればチャレンジ精神を応援して否認されればチャレンジ精神を否定するみたいな話じゃないんですよね。
それは責任の所在って事もありますし売上利益みたいな現実的な経営判断も有りますし、場合によっては株主の意見にまで話が及ぶ場合だって有るわけですよ。
ですからね別にチャレンジ精神ってのは何時も持ちあわせていて発揮するのは大いにやったほうが良いと思うわけですけど、それが組織の中で認められないって事になったとしても、それはどちらかに問題が有るって事じゃ無いと思うのです。