経費削減と設備投資

企業が経費削減を行う際に、設備投資無しで人員カットですとか残業撲滅などで対応する場合と、生産効率向上のために新型の機械や設備を導入してコストダウンを行う場合が有りますが、今回のコラムでは経費削減と設備投資について書いてみようと思います。

大規模な設備投資を行う企業は明暗が分かれているのはご存じの通りだと思いますが、儲かっている業績好調の企業の多くが、潤沢な資金力で借り入れを起こすことなく最新鋭の設備を導入してコストを下げて品質を上げて更に競争力を向上させていく場合と、逆に起死回生を狙って?金融機関から借り入れを起こして多額の設備投資を行った結果、負債額が増えてしまって返済が経営を圧迫してしまい、コスト削減どころか営業コストを上昇してしまって最悪の場合、企業の存続にまで関わってきてしまう場合です。

勿論、金融機関から借り入れを起こして設備投資を積極的に行って見事に業績を上昇させている企業も少なくないのですが、設備投資を行って経費削減に失敗してしまう原因は何処にあるのでしょうか?

※訳の分からない電気料金節約器とか経費削減コンサルタントの口車に乗って、費用だけ掛かって全く経費削減できない場合は除きます。

一般的に言われるのは、設備投資後に市場が変化してしまって設備投資に見合う売上希望の拡大が出来ない場合ですとか、思ったように経費削減効果が得られなかった場合などがありますが、ひっくるめてしまえば先を見通す事を誤ってしまって失敗したって事になりますね。

まあ半年後の見通しも難しい経済状況ですし、正確に先々の状況を見通せたら経営は苦労しないのは分かっていますし、充分に慎重に行った設備投資が失敗に終わる場合も枚挙にいとまがないですし、急に思いついて多額の借り入れを起こして行った設備投資が大成功で、大幅に経費削減が出来て業績が向上する場合も有りますので、簡単な事では無いですけどね。

私が思うには設備投資を行うのは、利益が出ている時には先々少々業績が落ち込んでも大丈夫な範囲でこつこつ継続すべきだと思いますが、利益が出ている時に設備投資に消極的で、逆に利益や利上げが落ちてきてから慌てて経費削減を考えて、設備投資によって業績に痛手を負うって事を避けるべきだと思いますね。

まあ、治にいて乱を忘れずと言いますか、転ばぬ先の杖と言いますか、余力のあるうちに経費削減もやっておくって月並みな言葉になってしまいますが、言うは易しでありまして中々難しいのですけどね。