接待営業
金品使用の有無にかかわらず商売が発生した昔から不変の強力な営業手法
廃れてきているとは言っても一部の業界においてはまだ幅をきかせている接待営業は非常に奥が深くて難しく少なくとも営業経験を10年は積まないとまともな接待営業は出来ないのであります。
先ずね良くある夜の宴席ですとかもうちょっと頑張って綺麗なお姉さんが居るお店へ誘っての接待と言ってもある程度親しくなっておきませんと引っ張り出すことが出来ないですから接待営業は最初からつまずいてしまうのです。
更に接待する営業マンが酒に酔って醜態をさらけ出すわけにもいきませんし、飲んでいる間もリラックスして打ち解けているように振る舞いながらも相手の様子を観察して冷静に振舞わなくてはいけません。
当然ですが接待するお客様をお見送りしてからの帰宅ですから体力的にも厳しいものが有ります。
また接待するのはお酒の席だけでは有りませんから、ゴルフだったり釣りだったり旅行だったり時には女性関係だったり接待営業ってのは仕事ですから目的を達成するためには自分の趣味を犠牲にする必要が出てくる場合も有ります。
なんて事は真っ赤な嘘ではっきり言って向いている人にとってみれば接待営業ってのは楽しいのですよね。
まず飲食代は領収書を貰って会社に請求すれば良いわけですし、前の夜に飲み過ぎて翌日は午後からの出勤になっても前日の接待が大変だったって事でOKですしね。
肝心の売り上げのほうはちゃんと接待する相手さえ間違わなければ、接待の回数に比例して上がってきますし細かい事は気にしなくても大丈夫ですからね?
私の場合は接待のおかげでゴルフを覚えたわけですけど、昔は随分と良い時代だったのです。
まぁ強いて言えば気を付けないと飲み過ぎで胃をおかしくしてしまう心配があるくらいで、今でも接待交際費を潤沢に使える会社は営業マンにとって天国のような環境かもしれませんね。
しっかし気がついたら接待交際費を自由に使える会社がどんどん減少の一途であと10年も経過すると絶滅危惧種に指定されるのではないかと思うくらいに減っていますよね。
インターネットの普及とともに消えていく風習の一つが接待営業かもしれないですよね。
追伸
いまふと思ったのですがどうも過去を振り返ってみますとずっと接待をする側の人間で、一度も接待をされる側に立ったことがない事に気がつきましてするばかりじゃなくて一回くらいはされる側に回ってみたいなと思ったのであります。
まぁこのままでは一生その機会がないまま終わってしまいそうな感じですけどね。
朗読版