鼻薬を嗅がせる

賄賂や接待を表す営業の隠語

花粉が飛び交う時期には営業マンも例外ではなく客先に訪問するのもためらわれるほど、くしゃみや鼻水に悩まさえる事になるわけですけど、こんな時に鼻に垂らして症状を抑えるのが鼻薬ですけど、これを嗅がせるって使い方になりますと少々意味が違ってまいります。

鼻薬を嗅がせるとは賄賂とか袖の下って意味になりますけど、まぁ企業の経理科目には接待交際費ってのが堂々と有るわけで合法的かつ一応健全な鼻薬も有ると思っています。

例えば代理店営業のメーカー営業マンがお得意の代理店さんの地域担当の営業マンと同行を致しましてお昼になったとしましょうか?

当然営業マンも人の子ですから腹は一人前に減るわけで二人でファミレスか何かに入って食事をするわけですよね?

雑談ですとか夜の情報交換のついでに商売に関係する情報交換など致しまして、お会計の段階になりましたら素早くさり気なくメーカー側の営業マンがお会計を済ませまして午後からの仕事に立ち向かうわけです。

奢って貰った営業マンは悪いですね~とかご馳走様ですとかすいませんって話しかけるのですけど、そこですかさずメーカーの営業マンはこんな風に言うわけです。

『いや~いつも販売にご協力頂いてますので昼飯くらい当たり前ですよ、それより今月あと2本販売して頂いてどっかでパーッとやりませんか?』

つまりそのここで鼻薬の匂いだけ嗅がせるわけですよ。

でまぁ大概の場合は鼻薬の効果で月末には二人で夜の街に繰り出しまして、楽しいひとときを過ごして領収書の方も無事に処理されるって事になります。

数万円の鼻薬が数百万円の売り上げに化けるとでも言えるのでは無いでしょうか?

さてこのような行動を賄賂だとは言えないと思いますし、私の知っている範囲ではメーカーの営業マンが代理店の営業マンに対しては普通に行なっていたことで、接待交際費の効果的な使い方みたいな感じで非難されることは一切ないですし、まったくもって合法の範囲だと思っています。

そんなわけで鼻薬を嗅がせるというとどうも後ろめたいイメージが付きまとってしまうのですけど、明るい営業活動の中には鼻薬が有効に作用する場合も少なくないですし、接待交際費も上手に使えば何倍にもなって売り上げに跳ね返ってくるのですけどね。

ただその辺りをわかっていない人ですとか、逆に使い方が下手で単に無駄に経費を浪費しちゃう人が多いから接待交際費を削減しちゃう会社ばかりになってしまったのでは無いでしょうかね?

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