販売価格の見直し

自分がお客の立場だったら少しでも安くとか、自分にとって有利だとか我が儘や融通が利くような買い方や購入に流れると思いますが、逆に販売する側の立場で考えますと、出来るだけ手間が掛からないようにして、しかも出来るだけ高く売りたいので有りまして、この辺りの兼ね合いを上手に行いませんと、売れ行き(売上げ)不振に陥ってしまったり、逆に売れても売れても利益が出ないで労多くして益少なし状態になってしまう訳ですから、定期的に販売価格を見直してちゃんと利益が確保出来ているかどうかをチェックする必要が出てくるのですよね。

でね個人的に思うのですが経営者の中には忙しいって事で安心してしまうと言いますか、実際には休みもなくて寝る間も惜しんで仕事してそれでも利益が出ていないのに、まあ仕事がないより良いだろうって事で放置してしまう人も少なく無いような気が致しますが、実際のところ利益も出ないで忙しいのであればさっさと仕事をストップして何が問題なのかを考えたり、販売価格を見直したりして、ちゃんと利益が出るような方向に持って行きませんとせいぜいボランティアで終わってしまうか、借金を作って廃業してしまう事になってしまうのですよね。

特に仕入れて販売する粗利益だけを見ていますとまあ結構利益を確保出来ているように見えて、実際には見積もりを作ったり(無料でやっている場合が大部分だと思います)、色々調べ物が必要だったり、物を納めるだけでは済まなくて説明が色々必要だったり、目に見えないコストが結構掛かっている事が少なく無いのですが、見たくないのか忘れているのか別物だと思っているのか、単に粗利益しか見ないで販売価格を決めているとホントにどんどん企業の体力が低下していきますので注意しましょうね。

個人的な経験から言えば一寸高いかなって位の販売価格を設定していて丁度良い位と言いますか、そのくらいの価格設定にしておきませんと直ぐに赤字になって今うので有りまして、一寸高いかなってところから、じゃあどうすれば売れるかなって感じで販売戦略を考えるのが一番良いのでは無いでしょうかね?

中には事業計画の段階から販売価格の設定に問題が有って、直ぐに倒産してしまう企業も後を絶たないようですからね。

追伸
仕入れがない手間仕事とか開発とかは特に注意が必要なのは言うまでもないと思いますがSOHOのさんの場合などで得てして仕入れが無くて全部が利益のように錯覚してしまって、後になって時間とコストの関係に気が付いたりするので有りますから、時間=コストって事をしっかり認識する必要がありますよね。