代理店からの値引き要求対応
同じ物を買うなら安い方が良いし、値引き交渉をするだけで何万円か安くなるのでしたら駄目で元々って感覚で、値引き要求を出すのは自由ですし値引きを要求された側にも、応じる権利も拒否する権利もあるわけですから、それは自由な商取引の話になりますが、今回のコラムでは中間に代理店が存在している場合の値引き要求について考えて見たいと思います。
実は弊社にも代理店より値引き要求が入ってくる事が希に有りますが、基本的にはほぼ要求はお断りしているのですが、年に一回程度は値引きに応じている場合が御座いまして、その差は何かって事について書いて見ようと思います。
■値引き要求をお断りする場合
A社さんに見積もりを提出しましたが、高いので負けろとのお話を頂いておりまして、値引きをしなければ受注は難しいと思います。
まことに恐れ入りますが再度お見積もりの提出をお願い致します。
■希に値引きに応じる場合
A社さんに見積もりを提出しましたが、この金額では発注は出せないとのお話を頂いて帰ってきました。
感触としましては2万円程度のお値引きで受注が可能のようなのですが、弊社にて1万円利益を圧縮致しまして貴社におかれましても1万円仕切り価格を下げて頂いてお客様に見積もり提出することは可能でしょうか?
もうお分かりかと思いますが前者の場合は、一方的に私に値引きを要求しているのですが後者の場合は代理店側も利益幅を圧縮する意志を示した上で弊社に対する値引きをお願いしてきているのでありまして、前者は即座にお断りするのに比べて後者の場合は一分くらい考えて十回に一回くらいは値引きに応じるのであります。
まぁ多少は自分の会社に余裕が有るからこのような対応が出来るとも言えるのですが、気持ちの問題として一方的に自分の会社だけが利益を減らすように命令される場合と、お互いに少々利幅を圧縮して売上げを確保しましょうってお願いとでは、感じ方に雲泥の差がありますからね。
追伸
私の個人的な考えとしまして見積もりを出してから必ずと言って良いほど値引きを言ってくるお客ってのは、断わるにしろ再度見積もりを出すにしろ面倒ですしその分だけ手間がかかるので、次回なんかの機会にまた見積もりを出す事が有ったら利益を上乗せして更に高い値段で提示するのであります。
まぁそーゆー事をやっていてお客を減らしているのか、優良顧客が増えているのかはよく分からないところがありますけどね。