眉唾(まゆつば)とは?
怪しげな儲け話
あんたの持ってきたその話は眉唾ものだなんて言われましたら、まぁ相手の信用されていない証拠なのでありますが、眉唾とはどうも信用出来ない話だと警戒されている状態です。
確かこの眉唾の語源は昔話か何かで、キツネやたぬきが人を騙すと考えられていた頃にその防御策と致しまして何故か唾を自分の眉毛に塗っておくと騙されないって話から来ているのだそうです。
さて日本からすっかり野生のキツネや狸は少なくなってしまいましたけど、狸親父ですとか女狐は至る所にいて中小企業の社長をやってたりするのでありまして、お客が営業マンに対して眉唾状態でいる必要も有りますが営業マンとしても同じことなんですよね?(もちろん営業マンがお客を騙すって事も数限りなく有るわけですけど)
例えばね計画倒産とか取り込み詐欺ってのが有ります。
今の不況ですからいきなり羽振りの良いお客が目の前に表れまして、売り上げに貢献してくれるとなりましたら自分の眉に唾を付けるのも忘れてしまうので有りますけど、調子よく売り上げを計上していたら支払日になっても入金が無くて慌てて客先に急行したらもぬけの殻なんて事は珍しく有りませんからね?
そんなワケですから営業マンこそおいしい話が入ってきたら眉に唾を付けて冷静になって考えてみたり登記簿謄本を確認するとか自己防衛が必要なのです。
余談ですけど最近の若い人ってのは眉毛の手入れが行き届いていると言いますか、眉毛を薄く剃っている人って多くないですか?
あれじゃ唾を付けても直ぐに乾いてしまいまして効果が無くなってしまうような気がするのでありますが大丈夫なんでしょうか?
とまぁ冗談はさておきまして景気が悪くなってきますと、貧すれば鈍するって諺にもあるように人を騙してもお金を巻き上げちゃいましょうって輩が増えてきますので、今では余り使われなくなりました眉唾ものって言葉は時々思い出した方が良いのでは無いでしょうかね?
追伸
会社の事務所は立派だし社長も羽振りの良いことを連発しているなんて時が逆に一番営業マンが眉に唾をつけなくてはいけない状態でして、外から見た羽振りの良さと裏腹に内情は火の車だったり、単に営業マンを騙すためにしつらえたセットだったりするワケです。
そんなわけで人を見たら泥棒と思う必要は有りませんけど、売掛金が発生するような場合においてはやはり細心の注意が必要になってくるわけです。
ではこの言葉の意味が分かりましたら頑張って営業活動に励んで下さい。
朗読版