公設市場のアルバイト
もう二十年以上前の話で記憶が薄れているのですが、とある公設市場の中に有る魚市場の仲買いのところで1年ほどアルバイトをした経験がありますので今回のコラムではその事について書いてみようと思います。
当時はインターネットも無くアルバイト募集の専門雑誌はありましたが、もっぱらアルバイトの確保には知り合いを通じての紹介が結構多かった頃に、友人の紹介でその魚市場の仲買のところでアルバイトしたのですが、結構割の良いアルバイトだった気がします。
一日二食の賄い付きで月に12万円くらいのアルバイト料だったともいます。
朝は早いです、たしか朝の三時過ぎに起きて4時前には職場に入りまして社員の方は仕入(セリ)に出かけていますのでアルバイトは店の開店準備みたいなことをやるのでありまして、床に水を流して掃除をしてスノコを並べて冷蔵庫に入っている商品を並べてって事をやっているうちに、セリから戻っきた社員が仕入れてきた魚を下ろすのを手伝ったりしているうちに5時前後に一旦仕事は一区切りで朝食です。
大きな仲買いでは店でご飯を炊いて朝ごはんを作っていたのですが私の働いていたところは規模が小さかったので、市場の中に有る小さな食堂で簡単な朝食を素早くお腹に収めて、仕事に戻ります。
6時前にはすでに鮮魚店関係のお客がやってきましてアルバイトの仕事はもっぱら買ってもらった魚を台車に乗せてお客のトラックやバンなどの車まで運んで積み込むのが仕事です。
氷と魚が詰まった発泡スチロールの箱はたしか20キロ程度の重さだったと思いますが、まぁ地面が濡れていてスベるのさえ気をつければ、台車の上に載せる一瞬ですし大して辛くも無く、2時間程度店と駐車場を往復していればあっという間に時間は過ぎてしまいまして、お客の車さえ覚えてしまえば難しくも無い仕事だったですね。
8時近くになりますとお寿司屋さん関係がやってきますが、8時半くらいからぼちぼち掃除などをはじめまして9時前後には閉店して何故か再度まかないの食事が出て仕事は終了だったと思います。
大雑把には公設市場内の仲買いの魚市場のアルバイトはこんな感じだったと思いますが、朝早いことを別にしたら遅くとも午前十時には仕事が終わって開放されますし、二食の賄いが出ますので、お金を貯めるには結構良かったと思いますし、基本的に仕事は台車に魚の入った発泡スチロールの箱を駐車場まで運ぶことと、掃除が主体でしたから気を使うことも無く、なかなか良いアルバイトではなかったかなって思いますね。