求人情報と社員の定着率

求人広告なんてものはそれなりにコストを掛けて行いますので、いかに沢山の人が応募してきてその中から一番仕事の出来そうな人を採用するかみたいなところがありますから、当然の事ながら良いことしか書かないと思いますし、だから入社してから思っていた会社と全然中身は違っていたなんてことが至る所に転がっているのでしょうね。

このあたりは入社前の採用面接の時に根掘り葉掘り聞き出せば?なんて事を言いましても実際のところは、応募者のほうから変な質問ばかりしていますと、たぶん面接で落とされてしまいますので、そう簡単にはいかないだろうと思うのですけど、入社してから後悔するのはもっと困りますからね。

私が思うに社員の定着率と居心地の良さとか待遇はぴったり比例するのだと思うのでありまして、例えば社歴と男女別の社員在籍者数の変化と平均在籍率のような数値を各企業が公開致しましたら、おおよその社員の定着率がわかると思いますし、ついでに入社してから三年以内に退職してしまう比率まで公開してもらえれば、社員にとって居心地の良い企業なのか、逆にブラック企業なのかが概ね判断出来るような気がするのですけどね。

なにせ最初に書きましたが求人広告には良いことしか書かないような傾向がありますから、実際は社員の入れ替わりが激しくて社歴は長いのに、10年以上在籍する社員がほとんどいなくて若い社員ばかりの企業なのに、平均年齢二十○才の若々しい企業ですと書いてみたり、初任給はそれなりに業界の平均よりも高くても入社後の昇給はほとんど無いような状態だったり、ボーナス実績が五ヶ月って書いてあっても、基本給が非常に低くて給料の大半が手当てで占められていて、ボーナス五ヶ月って書いてあっても基本給がとても安いので、予想したボーナスと実際に手にするボーナスとでは全然ちがったり、ほんとうに色々ありますからね。

まぁとにかく企業によって内情は外からはうかがい知ることが出来無い部分が沢山あるのでして、社員の定着率って指標が一般的になれば会社選びも少し分かりやすくなるような気がするのであります。

追伸
本当か嘘かは分かりませんが、経営者の中には社員の年齢が上がってきますと勤続年数の事も併せて支払う給料が高くなってしまって、人件費が上がってきてしまうので一定以上の年齢になった社員は給料も高いし動きも若いときに比べて落ちてきてしまうので、変な話ですが積極的に辞めてもらうなんて事を考えている経営者も少なくないようなのでありますが、そんな企業は発展しないだろうなって感じるのであります。