適材適所について考える
適材適所って言葉がありまして企業の人事部などでも複数の新入社員が入社してきましたら、考えられる適正に合わせまして各部署に配置するってのが流れだと思いますが、これがまぁ実際のところは使える新入社員は何処に配置してもそれなりに仕事が出来そうですけれど、使いない新入社員は何処にいってもお荷物になる可能性が高そうなので、余り重要じゃない部署に配置するって場合も少なくないのでは無いでしょうか?
弊社のような零細企業ですとか中小企業の場合でしたら人員なんてとても少ない人数で適材適所などと言ってられる余裕なんて全く無いのが現実なのでありまして、とにかく一人前に仕事をこなして戦力になるように教育して行く以外に方法はないのでありまして、適材適所なんてのを実践出来る企業は羨ましいって処ではないでしょうかね?
それにですね特に社会人一年生のような人の場合でしたら自分で自分にあった仕事の内容を分かっていない場合ですとか、本当はもっと他の分野のほうが適正が発揮できるのに気がついていない場合ですとか、そもそも私が思うに職業の適正なんてものは入社してから数年間の教育次第で何とでもなるような気がするのですよね。
例えば口下手で控え目でとても大人しい人ってのは基本的に営業職に向いていないって感じに判断される場合が多いような気が致しますけど、別に雄弁に話をするだけが営業の方法じゃないですし、メールなどの文章で上手にお客と接したり自分は余り話をしないで聞き役に徹する聞き上手の営業スタイルで好成績をあげている営業マンですとか、技術的なものまで理解できて営業技術のような雰囲気で営業マンとして成功している例も沢山ありますからね。
もちろん逆にいかにも活発で良く言えば社交的な性格のように感じられる人が営業職に配置されて実際に仕事をやってみると単に調子が良いだけのいい加減な性格であることが判明して顧客のクレームが頻発するなんてことも有りますからね。
そんな訳ですから私としては適材適所ってのは企業として人材を活用するのに当然の行いになりますが、入社早々に適所は決めることが出来ないと思いますし、本当はもっと力を発揮出来る部署があるのにそれを埋もれさせてしまうとか、一見して適材に配置したつもりでも実際には全然本人の能力や性格に合致していなくて折角の人材が思うように力を発揮出来ていない場合も有ると思うのです。
ですからそーゆー部分と社員教育を見なおしますともっと社員が力を発揮する企業も多いのではないかと思いますね。