株式取引と鉄火場とは

例えばあなたがこれから株取引を始めようと思って居たり、会社を定年退職して退職金の一部を株式に投資して運用しようと思って居るのであれば、鉄火場に足を踏み入れる気持ちを持っている必要が有るでしょうね。

実際に株式取引の世界は今の世の中に必要不可欠な商取引ですし、ちゃんと法に守られたルールの有る世界ですが、別の視点から見ますとルール違反で無ければ何をやってもOKの世界だと思いますし、全ての事例に対して明文化されたルールは存在致しませんし、もう弱肉強食の自己責任の世界なので有りまして、なけなしの資金を手に鉄火場に入っていった人がどーゆー末路を辿るのかは、水戸黄門などの時代劇を見てれば分かると思います。

まあ株取引と鉄火場を一緒にするなって東証とか大証とか名証辺りからクレームや罵声が飛んできそうな気が致しますが、別に株取引そのものを止める気も有りませんし、手持ち資金の一割以内程度の余裕のある株式投資なら、良いと思いますし、購入した株を長い期間保有するって気持ちであればとても良いと思いますが、どーも一攫千金を夢見て参戦ですとか、勉強も無しに株取引に手を出してしまう人など、いー加減な気持ちで大損して騒ぐような人が出てきたら、証券取引所だって迷惑ではないでしょうかね?

ただまあ、鉄火場では胴元は絶対に損しないような仕組みになっているのですが、株取引の世界では市場の監視や運用に必要なシステムへの投資などの費用負担は存在致しますが、基本的に株価の上下による損失が胴元の所にかかって来る訳では無いのですから、まあ証券取引所は鉄火場のような所って表現も当たらずしも遠からずって所ではないでしょうか?

数年前にライブドア株の上場廃止によって膨大な数の一般投資家が紙屑になった株券を前に呆然とした事は記憶に新しいですが、誰も助けてはくれないのがルールですし、資産は文字通り中に消えた格好になりますが、多くの人はそんな事は忘れ始めているのでしょうね?

追伸
2008 年現在、政権は自民党にあり麻生総理が総裁の地位に就いていますが、経済対策として真っ先に行ったのが株価対策なのですが、本来は実体経済を映す鏡が株価なのでありまして、実体経済にたいして対策を打って効果が出るのに時間がかかるので株価対策をやってしまうのも分からないはないのですが、そんな事をしたら益々実体経済と株価の乖離が大ききなってしまうだけで、日本経済が混乱するだけだと思いますけどね。