株価予測ソフト

今回のコラムでは株価予測ソフトについて思うところを書く予定ですが、先に結論的な事を書いておきますと、絶対儲る株価予測ソフトなんてものは世界中を探しても存在しませんし、あくまでも補助的なものって意識で使うべきでしょうし、もっともやってはいけないのは、株価予測ソフトを購入しまして企業動向や株価の動きを自ら勉強する事がおろそかになってしまって、株価予測ソフトに頼り切りって状態でしょうね?

ここで私もソフトウェア業界出身者で多少はソフトウェアの開発にも手を染めていますので、株価予測ソフトについて技術的な解説?を書きますとソフトウェアなんてものは基本は全て同じで、入力が有って出力がある、その出力を導き出す為にプログラムが組まれるのですが、開発するのは間違いなく人間なので有りまして様々な要素を入力されたデータに対して処理を行いまして必要な出力を結果として出すってだけなのですよね?

まあ勝率60%以上が確実であれば何も、他人に安い値段で販売したり無料で配ったりしないで、自分だけでコッソリ使って大儲けすれば良いだけの話ですから、株価予測ソフトを使って今までの負けを取り戻そうなんて甘い考えを持っている人が居るとしたら、今すぐ株式取引から足を洗うか、一から勉強し直したほうが良いでしょうね?

基本的には株価予測ソフトと言うよりも、参考程度に分析できる便利なソフトって感じで使うのが一番良いのでは無いでしょうかね?

でね、最近感じるのですが世界的なマネーの動きは証券なら証券の世界の中でだけ動き回るわけでなく、オイルが高騰しだしたら原油先物相場に資金が流れますし、日本の金利が割高になったら資金が為替相場方面に移動致しますし、何と言いますか世界中の投機マネーはあらゆる投資先にアンテナを張ってより有利な場所に素早く移動するって事が年を追って大規模な資金の流れになっているのでありまして、近い将来の話ですが、株価予測は証券の世界の中だけ見ていたら、大局的な上昇や下降トレンドを見る事が出来なくなって来るのでは無いでしょうか?

まあ有利な投資先を求めて移動する資金は寄り巨大になりまして、国境も関係がない状態で素早く移動致しますので、一般素人の方が勝負するには、危険も増えてくるのでは無いでしょうかね?

追伸
株価予測ソフトを信じ切ってはいけませんが、人間のように頭に血が上ったり興奮したり逆上したりすることは無いので、時には冷静な判断に役に立つ事も有ると思いますが、ソフトウェアにはバグがつきものって事も有るのですよね?