イスラム金融とは
どうも世界的な金融危機の原因は青い眼の誰かさんが言い出した金融工学だの訳の分からない手法が世界中に広まった事って事が言われ出しまして、その反動か最近巷ではイスラム金融を見直しましょうって事が一部で言われ出していまして、今回のコラムではそのイスラム金融について考えてみたいと思います。
さて、そのイスラム金融とはイスラムの教えが根本に流れている掟とでも言いますか、西洋の金融経済と全く考えを異にする運営になっていまして、思い切り噛み砕いて大雑把なところを書いて見ようと思います。
■利息の概念がない
つまりその金を持っているだけで働きもしないで時間が経過するだけでお金がお金を生み出すような真似をしてはいけないって事でして、まあ今の社会の二極化とか貧富の差とか、一旦貧乏になってしまうと頑張っても借金の返済に追われて中々抜け出せないとか、単に金持ちの家に生まれて、親の遺産を受け継いだだけなのに利息収入で裕福な暮らしをして貧乏人を見下すような真似は忌諱されて居るので有りまして、まあ資本家とか富裕層がひっくり返ってしまうような考え方なのですが、能力や努力に応じて報われるって意味からすると理にかなっていますよね。
でね、利息の概念がないとお金の貸し借りが出来ないと思ってしまいますが、何かする為の元手を出してあげてそこから生まれた利益を分け合う事は構わないのだそうで、イスラム版ベンチャーキャピタルって感じでしょうかね。
■お金(利益を溜め込んではいけない)
お金を貸して出た利益は社会奉仕に吐き出す必要が有る緒だそうで、勿論適正な報酬とか必要経費は認められるでしょうが、巨額の利益を内部留保するなんて今の日本の大企業がやはりひっくり返ってしまうような掟なのでありますが、今現在世界中で起きている不況は一部の富豪にお金が貯め込まれてしまって、多くの人に富が行き渡らない状態な訳ですからこれもある意味、理にかなっていますよね。
それ以外にも他人に貸したお金が貸し倒れって言うのですか、返済不能になった場合は貸し手責任100%のようなのでありまして、まあお金持っているんだから諦めなさいよって事らしいでして、自己破産の概念もきっと無いのでしょうね。
とまあうんと大雑把に書いてしまいますとイスラム金融とはこういった内容らしいのですが、まあアメリカやヨーロッパなどの西洋文化が力を持っている限り受け入れられるとは思いませんし、富裕層は権力も持ち合わせている事が多い訳ですから、絵に描いた餅に終わってしまうのでしょうかね?
今の社会にはとても魅力的な仕組みだと思いますけどね。