老後の資金と老後難民

医療制度の発達ですとか先人の努力のおかげで先進国の仲間入りが出来たおかげで栄養状態の向上などで日本人の平均寿命が随分と伸びたわけですが、ものごと色々な側面が有りまして代わって老後の資金の蓄えを持たない老後難民なる言葉が出てきてしまいましたね。

何でも60才になった時点での平均余命は20年以上になるそうで、とあるマネーコンサルタント曰く必要な老後の資金は持ち家の状態で一千万円以上の貯金が無いと安心できないとの話で有りましたが、老後資金の金額の根拠は分かりませんがそのラインで考えてしまいますと、もう日本は老後難民だらけになってしまうのではないでしょうか?

これは日本の人口が右肩上がりで増加して年金制度が破綻しない前提がもろくも崩れてしまいまして、人口が減って労働力も年金を納める人も減少する事がほぼはっきりしてきまして、年金制度は御存知の通り崩壊寸前の状態ですから何ともやるせない現実が目の前に迫ってくるような気が致します。

まず思うに老後難民なんて言葉がいつの間にか出てきて不安を煽るような状況では、誰が考えても高齢者は節約に努めましてお金を使わなくなって貯金に励むようになりますから、更に消費が冷え込むわけで今後の老齢者人口比率の上昇を考えますと、益々消費は落ち込みまして不景気どころじゃない社会が出現してしまうではないですか?

ですから年金制度はさっさと解体致しましてベーシック・インカムでもなにか新たな方策でも考えまして、働けるうちは元気に働いて貰って体が動かなくなって働けなくなったら例え無一文でも必要最低限の生活に必要なお金の支給が保証されるようなセーフティネットを構築致しまして、安心して高齢者にはお金を使ってもらえるように致しませんと、日本社会に全然お金が回らなくなってしまうのでは無いでしょうか?

まぁ老後の資金に関しては潤沢に持っている人もそれなりにいらっしゃいますので、その市場を狙って様々な金融商品が販売されるでしょうし、中には不安につけこんでお金を巻き上げてしまうような事件も現在でも結構有るわけですから、老後難民なんて言葉が広がれば広がるほどその手の事件も増えてくると思います。

振り返りますとジャパンアズナンバーワンと自負するほどの経済成長を達成させてくれた年代の方が、高齢者と言われる時代に差し掛かった途端に高齢者難民なんて言葉が出てくるなんて、一体どこで国家の舵取りを間違ってしまったのでしょうかね?

なんともやるせない思いが致します。