リサイクルショップのフランチャイズ
社会背景の関係か町から質屋さんが減ってきてリサイクルショップがあちこちに出来るようになってきまして、このリサイクルショップに関してもフランチャイズ化の動きが出てきているようですので、今回のコラムではリサイクルショップのフランチャイズについて書いてみたいと思います。
リサイクルショップの経営の基本は
■仕入れ
主に不要品の買い取り業務になりますが、驚くほど安く購入する腕としっかりした眼力が必要になりまして、特に利ざやが大きいブランド物や宝石・宝飾品の類の場合は値踏みに失敗すると大損する結果になりますので、市場価格と合わせて、しっかりした査定能力が必要になります。
リサイクルショップによっては引っ越し業者と提携して引っ越しの際に出てくる不要品を非常に安く貰ってきて仕入れ原価を抑えている処も有るようですね。
■再生・修理
家具や家電製品を買い取る又は貰ってくる、拾ってくる場合ですがちゃんと整備点検して売り物になるように綺麗に再生できるかどうかが、商品を出来るだけ高く販売できるかどうかの違いになってきますので、手先が器用で電気製品の修理が出来ると鬼に金棒ですね。
■販売
販売に関しては店舗の立地(ロケーション)や宣伝広告も関係してくるのですが、商売であれば出来るだけ高く売るのが基本ですから、市場価格などを十分考慮して価格を決める必要が有りますね。
リサイクルショップの面白さってのは新品と違って、値段を経営者の裁量でいかようにも設定できることで有りまして、生産中止になった絶版人気商品にもなりますと、新製品で販売していた当時より高い金額で販売できるのでありまして、この辺りは店舗運営責任者の腕の見せ所でしょうね?
さてこのようなリサイクルショップですが、フランチャイズに加盟する前に確認することは上記のような基本についてちゃんとノウハウを持っていて、教育してくれるかどうかだと思いますね。
特に買い取りを中心とする仕入れに関しては非常に難しく、新商品のようにお金を積めば直ぐに仕入れが出来る代物でもなく、仕入れが充分でないと売上も上がりませんし、売れない物を買い取っても在庫になってしまって、場所は取るし、在庫として税金はかかってしまうし、経営が成り立たなくなってしまいますね。
その昔、繁栄していた質屋さんの場合は一人前になるのに長い歳月と経験が必要だったと聞きますが、リサイクルショップの経営でも同じ事が言えるのではないでしょうか?