デファクトスタンダード

市場での影響力を行使できるか出来ないかの最大要素

確か事実上の標準って事になりますけど、規格が乱立しているとか私の長く居るソフトウェア業界なんてのもこのデファクトスタンダードの名声を手に入れるために頑張るわけですけど、そりゃ業界標準の立場に居ないと市場から受け入れられませんからね?

で基本的にデファクトスタンダードってのは市場占有率が決めるわけですけど、何だか市場での決着が付く前に我社のこの製品の規格がデファクトスタンダードだよ!ってわめき散らして多くの人に錯覚させちゃったほうが勝ちみたいなところも有るのではないかと思います。

無理が通れば道理引っ込む?嘘も言い続けるとやがて真実になる?かどうか分かりませんけど、少なくとも何となく少しでも形勢有利になった段階で素早く我社がデファクトスタンダード宣言して各所に触れて回るのが企業としてある意味正しい対応のような気が致します。

まぁ特定の企業名や製品を挙げて書くわけに行きませんし推測が大部分の話なのでは有りますけど、昔から家庭用ビデオデッキですとかCADソフトの中間ファイルだとか、●●だとか規格争いで企業同士が覇権を争ったり、勝手に団体を作っていかにも業界標準(デファクトスタンダード)っぽく装ってユーザーにアピールしたりってのは結構多いですよね?

他にも業界のライターですとか業界紙の記事などを見てみますと、どうも記事の内容が偏っていて見返りでも貰って提灯記事を書いているとしか思えないような情報操作も結構有りますからね?(最近では携帯電話とかスマートフォン関係で提灯記事が多いように感じています)

そんなわけで一応基本的にデファクトスタンダードの意味は市場占有率がはっきりして事実上の標準になった状態って事になっていますけど、一部では営業マンとか販売促進関係の部署が必至になっていかにもうちが標準になった(なる予定です)って感じで、市場に浸透させていく作業が結構勝負を決めるみたいなところがあるとおもうのですよね?

例えば小さい会社が市場を開拓してデファクトスタンダードだって宣言できる状態だったのに、目ざとくその市場に目をつけた大資本のメーカーが乗り出してきて、豊富な資金力を背景にして物量作戦で市場にアプローチしていつの間にかデファクトスタンダードを勝手に名乗るようになったり、御用聞きの提灯記事ライターにその手の記事を書かせたりね?

そんなわけですからデファクトスタンダードの地位を手に入れるのは並大抵の努力じゃ無理なので有りますね?

朗読版