アンテナショップとサクラ

情報収集の役割を担う販売拠点

取り扱いを開始する前からこれは絶対に売れるとか、全然売れないとかわかっていればこんなに楽な商売は無いのですけどそれが分からないからアンテナショップの存在が出てくるわけです。

アンテナショップとは別に各種アンテナを取り揃えている店舗の意味ではなく、本格的に取り扱いを始める前に試験的に売れ行きやユーザーの反応を調べるための店舗なのでありまして、こちらでの売れ行きの結果によって本格的に取り扱いを始めるのか、扱わないかを決める事になります。

で今回のコラムのもう一つのテーマ、サクラについてです。

販売現場におけるサクラとは偽のお客ん事で予め仕込まれていて一般のお客を装いまして、販売の呼び水として活躍する人の事を指しますが実態はわかりませんがアンテナショップとサクラの間には関係があると思っています。

例えばね私がパッケージソフトのメーカーだったと致しまして量販店に一生懸命営業攻勢をかけたおかげで取り合えずアンテナショップにおいてみて一ヶ月間の販売状況を見てから全店舗で取り扱うかどうかを決めることになったと仮定しましょうか?

まぁ指をくわえて見ていると言いますか販売状況を気にして一ヶ月の売上推移を見守るのも一つの方法ですが、私だったらたぶんサクラを使いまして自社商品を買いに行かせますね。

社員とかアルバイトとかその友達を使って自社の商品を買わせるわけです。

例えばアンテナショップの売り上げが一ヶ月で20本出るかどうかが分岐点で販売価格が1万円で仕切りが70%の7千円だとしましょう。

そうしますとサクラを使って1万円で購入しても 7千円で仕入れてもらう分は自社に戻ってくるわけですから一本あたりの持ち出しは3千円で20本購入するとしたら3千円×20本で6万円って事になりますね。

どうでしょう?6万円を投資すれば確実に全国展開してる量販店の全店舗で取り扱ってもらえて、まとまった本数の販売が見込まれるとしたらやっぱりサクラを使って買いに行かせるって判断が出てくる人が少なくないのでは無いでしょうか?

まぁ実際にそのようなアンテナショップとサクラを使った販売促進がどの程度の実例が有るのかなんてのは一切分かりませんけど、出版書籍の世界でもベストセラーに名前を出すためにやっぱりサクラを動員して買いに行かせて集計を押し上げるなんてことが昔は行われていたなんて話も聞いた事がありますし、やっぱり今でもどこかで行われているのでは無いでしょうかね?

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