バンザイ屋と計画倒産

私がバンザイ屋って言葉を初めて目にしたのは日本マクドナルドの創業者である故藤田田社長の著書、頭の悪い奴は損をするって本だったと思いますが、バンザイ屋とは倒産寸前の企業に乗り込んで商品を無茶苦茶安く買い叩くなどといった行為は可愛いほうで、巧妙に仕掛けた罠でもって狙った企業をはめ込んで、業績を一気に悪化させて一儲けを企むなんて事を行う企業らしいのですが、東に計画倒産を企む企業ありて西にバンザイ屋が動き回るなんてまあ企業経営は一瞬たりとも気が抜けないので有りまして、性善説では中々世の中を乗り切ってはいけないのですよね?

でバンザイ屋の手口ってのを知っている範囲で書いて見ようと思いますが、例としてとある衣料品を作っているメーカーに対して新規顧客として先ずは数回の取引実績を出して、相手を信用させるところから始まるのですが、何回かの小口の取引で相手がすっかり信用したところで、いよいよ大口の発注をかけます。

例えば社名がでかでかと背中にプリントされたボタンダウンのシャツを1万枚とは発注致しまして、出来上った頃を見計らって、難癖を付けて契約を一方的に解除してくるとか、計画倒産させてしまうとか、ある日突然に会社を畳んで経営者、従業員共々雲隠れしちゃうとか、まあとにかく注文に基づいて1万枚ものボタンダウンのシャツを製作した衣料品メーカーは、代金は回収できませんし出来上ったボタンダウンのシャツを他に転売しようにも、背中に訳の分からない社名をでかでかとプリントして有りますから、転売も出来ず場合によってはそこで万歳、つまりバンザイ屋の策略によって倒産してしまう訳です。

特に不況になってきますと、この手の経済詐欺関連の話が多くなって来ますし、ライバル企業さえ倒産してしまえば我が社は安泰だなんて安易な考えに走ってしまう経営者だって、心の中に思っていてやるかやらないかの差はあるにしても、結構居ると思いますし、なにせ目先の売上げ確保に血眼になっておりますと、しっかりとした与信管理をしないまま目の前に落ちてきた発注に飛びついてしまって、後で泣きを見ないとは限りませんから、充分に注意をしたいですよね。

あと念のため書いておきますが、こーゆーコラムを読んで、よしライバル企業を潰してやれって考えるような不届き者にはならないで下さいね。

そーゆー行為は回り回って自分に返ってきますし、下手しますと両手に銀色のブレスレットをはめられて、高い塀の向こうで暫く過ごす事になりますからね。