国家破産

今回のコラムでは国家破産について考えてみようと思います。

ゴシップ紙とでもいえば良いのでしょうかアベノミクスで日本円をどんどん刷って市場にじゃぶじゃぶと供給すると国家破産するなんてデマといいますか不安を煽る真似をする評論家が出てくるのは困ったものです。

まず先に国家破産の定義について書いておこうと思いますが、国家破産の定義とは国が発行した国債の償還(支払い)が出来なくなってしまう事ですが、過去にはアイスランドとかアルゼンチンが実際にしていますし、確かブラジルも国家破産寸前までいきましたね。

う~ん世界最大の借金国じゃなくて債権国つまり世界で一番他国にお金を貸している、これは実際に貸し付けている場合とか多くはその国が発行している国債を購入しているわけですけど、なんで世界一の金持ち国が国家破産するのか理解に苦しみます。

そもそも日本の借金は自国通貨建てつまり日本円で100%発効されていますからいざとなったら日本銀行が円を刷れば解決しちゃう代物なんですけど、国家破産論者の方たちはそんな事したら超円安が進んでしまうし国債価格が暴落(国債の金利が暴騰するように上昇する)してしまって国家破産すると言っているようですね。

これもまぁ現時点であり得ない話で世界最低水準の国債金利の日本がハイパーインフレになって超円安になって国家破産するとはどうも考えられませんね。

でねこの辺りは経済評論家の正しい意見を聞いてもらえば良いわけですけど、問題はですね国家破産を煽って国家破産に備えて金を買いましょうとか外国国債を買ったほうが良いですとか、はたまた海外の不動産投資がお勧めですなんて、ちゃっかり営業活動にいそしむ方々がいるのが問題なんですよね。

日本には備えあれば憂いなしなんて言葉はありますが、まぁあわてて資産を金(ゴールド)に交換する人が多いのかなと思いきや、どうも最近になって金価格は下降していると聞きますし、国債に関しても金利から見て日本より安全な国の国債はないですし、不動産に至っては不動産価格が上昇している国はどこもインフレの国で通貨価値が不動産価格の上昇に反比例して下がっているのですから行ってこいで同じですし、そもそも不動産投資はなによりも該当する国の状態が問題なのでありまして、さて日本より安定している国はどこでしょうかね?

そんなわけでね真面目に働いて収入に応じてマイホームを購入したりマイカーを購入したりする普通の経済行為を日本中でみんなが行えば、国内景気はしっかりと安定した成長を確実にするのですから、へんな経済理論に踊らされて妙な投資をしないのが国家破産に備えての行動じゃないでしょうかね?