富の再配分の時期が到来?
何処かの(ケインズでしたっけ?)エライ経済学者さんの理論によりますと、資本主義経済が発展していくと元々資金に資金が集まる構造ですので何処かで大恐慌のような経済のリセットが行われませんと、貧富の差がとんでもなく開いてしまって経済は停滞してまともな国家運営が出来なくなるそうですが、個人的な意見としては今まさにその大恐慌を受け入れまして、社会のリセットをかける時期に来ているのではないでしょうかね?
だってまあ大金持ちでも飯を百杯食べられないとか言いますが、一握りの富豪が独占していましても毎回100人分の食事は出来ませんし車を100台所有するなんて事も有りませんから経済は停滞してしまうのでありまして、やはり大量の中流世帯が存在する社会に戻らないと現在の世界的な大不況は根本的に解決しないと思うのですよね。
まあその為には紙幣を大量に印刷して国民一人当り500万円でも配れば、一気に円の紙幣価値は下落してハイパーインフレが起きますが、インフレは紙幣価値がゼロに近づいて行くって事なのですが、適当な所でデノミを実施しましてついでに換金できる上限でも設定してしまえば貧富の差はかなり解消されますし、一旦リセットがかかった状態から新たに社会を再構築するには莫大な人的エネルギーを必要としますが、まま高度成長期の再来みたいな事になるでしょうね。
ただ今の日本を考えますと社会にセーフティーネットが構築されていないので大きな問題も有るのですがね。
ですから政府による株価対策の為の株の買い入れとか、CP(コマーシャルペーパー)の買い取りも一見労働者が失業する事が無いようにしている政策のように感じますが、既存の企業が倒産してしまって資本家の資産が失われても、新しい産業や企業が芽吹いて新たな経済活動を開始する状態のほうが健全でより正しい資本主義経済の形ではないかと思うのですよね。
もしそれが出来ないのでしたら、やはりキチンとした形で富の再配分の仕組みを構築する必要が有ると思うのですが、どうも無利子国債の発行ですとか、株価の買い支えですとか裕福層の資産を守る事が優先になっているのでありまして、この方向で進んで行きますと世界経済は立ちゆかなくなってしまうのでは無いでしょうか?
追伸
政治の世界でも経済の世界でも既得権を持つ物がそれを守ろうとする力ってのは非常に強いものが有りまして、その力が強ければ強いほど硬直化した問題有る状態になってしまうので有りまして、壊す事を恐れてはいけないのですよね。