ソリューション営業

問題解決をしましょうという名目で売り込む営業手法

一時期随分この言葉が流行りましたよね、ソリューションを提供しますとかソリューション営業とか?

まぁ意味としては問題解決って事でお客様の問題解決のために最適な提案をして購入して貰いますよって事なんですけど、特に取り立てて問題も無いしわざわざ問題点を外から指摘して営業をかけないで欲しいなんて思われる場合は無いのでしょうか?

まぁ中には総合商社みたいに困り事を解決するためにありとあらゆる商品やサービスを世界中から集めてきて提案してくれるのでしたら良いのですけど、多くの場合は先に売り込む商品やサービスが有って、お客さんこんな事に困っているんじゃないですか?みたいな営業手法では無いでしょうか?

えっと何かの本で読んだ朧気な記憶ですけど、幸せな家庭はどこも似たようなものだけど、不幸せな家庭はそれぞれに何とかって言葉があったと記憶していますけど、仮に困りごとがあったとしても会社によってそれは様々じゃないですか?

でソリューション営業が提案するのはその中で自分が取り扱っている商品にこじつけて販売出来そうなものに限定されるので有りまして、まぁそれでもソリューション営業だと言えないことも無いのですけど、それってお客さんが感じることであって売り込む営業マンとか会社が自ら弊社はソリューション営業を展開して問題解決を図りますとか提案しますなんてことは言わない方が良いのではないかな?

けど中にはですね大きな会社なんかでソリューション営業部なんて部署まで作りまして積極的にソリューション営業を提供していこう・・って具体的にどうするのでしょうかね?

営業の仕事なんてものは元々ソリューション的な要素は少なからず有りますし、そんな抽象的な表現を全面に出さなくても弊社の提供する商品やサービスはこんな(具体体な)困りごとをこんな風に改善できまっせ!って具体的に表現してくれた方がお客も分かりやすのでは無いでしょうかね?

追伸

もしかしたらですよ、ソリューション営業を標榜するあなたの会社のほうが問題を沢山抱えていて人の会社の心配をするより自分の頭の上の蠅を追い払ったほうが良いのではないかなんて事も実際には少なくないのでは無いでしょうか?

まぁ少なくともどんな会社だって多かれ少なかれ問題は抱えているのですから、自らソリューション営業なんて事は私でしたら恥ずかしくて口が裂けても言えないのですが、何故か堂々と口にする会社や営業マンが沢山いることに私は驚きなのです。

朗読版