アイデア貧乏

私が社会に出てから30年近くになりまして、仕事柄色々な経営者の方とお付き合いする機会も多いのですが、アイデアがどんどん湧いてきてそれらのアイデアがことごとく成功するような真のアイデアマンと言って良い人も居れば、逆に考えついた本人だけは素晴らしいアイデアだと思っているだけで、まあ余計な経費と時間を浪費するだけの具にもつかないような、アイデア貧乏と言って良いような人も中には居ますよね。

でアイデア貧乏って類の人が問題なのかって言いますとこれが必ずしもそうとは言えないので有りまして、つまり商売をやっていて出てきたアイデアなんてものは、成功する場合も有りますが実行した結果が失敗だった何て事は山ほど有るのでありまして、失敗を積み重ねてやがて成功する事は珍しく無いですし、失敗を恐れて新しい事を何もしないで思考停止してしまうのは一番問題ですから、一概にアイデア貧乏を語る事は難しいのですよね。

ただまぁ世の中の経営者の中には真のアイデア貧乏と呼べるような人も少なく無いので有りまして、次から次へとアイデアを思いついて資金を投入しても結局は投下した資金の回収はおろか多大なる赤字を出してしまう結果で終わってしまい、しかもその手の失敗を懲りもしないで繰り返すような人も中には居ますよね。

たぶん私が想像するのは新のアイデア貧乏と呼べるような人ってのは、過去に何か大きな成功体験を持っていてそれが故に自分のアイデアや行動に絶対の自信を持ってしまって、徐々に周りの意見を聞かなくなってしまって、有効でないアイデアを連発してしまうのではないでしょうかね?

ただ不幸なのはアイデア貧乏って状態に気が付かないまま資金を浪費してやがて部下もついてこなくなってしまって、時にそれが原因で倒産してしまうような悲惨な結果を生んでしまう事も事例としてはかなりあると思いますので、経営者としては自分が思いついて実行してきたアイデアが果たして成功したのか大失敗だったのか時には振り返って検証してみる必要が有ると思いますが、もしかしたらそんな事したら金輪際、アイデアなんて出てこなくなってしまうかもしれないですよね。

追伸
えっと多少腐ったアイデアでも実行力や行動力があると、何となく行動によって成功に導かれてしまうって事も有りますが、逆にどんなに優れたアイデアであっても、実行力や行動力が伴いませんと、上手く事が運ばないのもまた現実なのでありまして、現実は中々大変なのですよね。