トヨタの凋落

栄枯盛衰、驕る平家は久しからずなんて事を言いますが日本が誇る世界企業トヨタ自動車が昨年までの勢いが嘘のようにバッシングされて販売台数が落ち込んでいるようですが、今回のコラムではそんな事について書いてみようと思います。

まずその私の知っている限りの情報では、ブレーキペダルが戻らなくなる重大不具合に対して適切な処置を取ることが出来ず、対応が後手に回ったことだと思いますがこれは問題を軽視したのか担当部署が自らの保身を考えてしまって適切な措置を取れなかったのが原因でしょうね。

思うにサラリーマン根性とでも言いますか、組織に所属して働いている人はまず第一に組織内の評価を一番気にして行動してしまうようなところがありまして、トラブルが発生したりお客からのクレームが発生してしまった場合に、上司に報告するよりもなんとか自分で出来る範囲で処理してしまって内部的な評価を下げないようにする努力を最優先してしまって、本来は企業として対応しなくてはいけない最優先課題なのに、担当者が抱え込んでしまって問題を大きくしてしまったり取り返しのつかない状況を招いてしまったりするのですよね。

これは想像ですがトヨタの場合は販売台数も膨大ですし、部品の共通化が進んでいてもしリコールなどを行うことになりましたら、それこそ多大な費用負担が発生してしまいますし、不具合が世間に知られて企業イメージが低下してしまいますので、適切な措置をとらないまま事故が何件も発生してしまって追い込まれてしまったって感じでは無いでしょうかね?

ですからその辺りの危機管理を意識している企業ってのは、発生したトラブルやクレーム関係などを社員全員でリアルタイムに共有出来るようなシステムと言いますか仕組みを作りまして、担当者だけが抱え込まないようにしているようですし、全社でオープンにしていく事によってさっさと適切な判断を冷静にくだせるのでは無いでしょうかね?

まぁ元はと言えばコスト削減の弊害みたいな部分も有るのではないかと思いますが、利益確保に貢献するコストカットにだけは熱心で金のかかるリコール対応に消極的なのは気持として分からなくはないですけど、外部からそれを垣間見られて販売台数を減らしてしまっては元も子もないですからね。

そんな訳で企業が大きくなるってことは色々とメリットも大きいのでありますけど、リスクも同じように僧衣するのでありまして危機管理も大変になってくるのですよね。