トヨタバッシング

アメリカが騒ぎの中心ですが巷のトヨタバッシングは異常とも言える盛り上がりを見せていまして、中には言いがかりのような中傷や自動車の不具合以外の下請け企業へのコストダウン圧力にまで言及されているのでありまして、トヨタの立ち直りにはまだまだ時間がかかるような気が致しますね。

私の記憶の限りでは過去にトヨタが不祥事などでバッシングを受けた記憶が無いのでありまして、トヨタの上層部におきましても入社以来常に業界のトップリーダーとして文字通りの大船に乗った気で過ごしたいたのだと思いますが、急に降って湧いたようなリコール問題や欠陥疑惑を発端にした大トヨタバッシングの嵐には、なにせ過去に叩かれた経験も、たぶん頭を下げた経験も無いトヨタ幹部にとって、乗り切るのは容易なことではないと思いますね。

なにせ相手がアメリカですから下手に何でもかんでも謝罪すれば法外な賠償を求めて損害賠償請求を起こされてしまって更にイメージダウンしてしまうでしょうし、開き直てもバッシングの嵐が更に勢いを増すだけでしょうし、正攻法と言いますかとにかく正確な情報開示を行いまして、問題点を明らかにして改善の約束をするしか無いのですよね。

しかしまぁ難しいと思うのが当たり前ですがトヨタも弁護士が付いておりまして、全ての弁護士がそうではないと思いますが中には真実を言うよりも有利になるって判断で、言い繕ったりしてしまおうとする作戦を立ててしまう場合がある様な気がするのでありまして、思うに弁護士のアドバイスなんてものは最低限に留めて良いと思うのでありまして、なにせ今回のトヨタバッシングの根本は不具合疑惑のような技術的な問題であったり、リコール隠し疑惑のようなトヨタ内部の運営の問題を疑問視されているのですから、弁護士の出る幕は少ないと思うのですよね。

それと思うのですがトヨタ自動車は不具合発生の技術的な部分に大部分の神経が行っていまして、たぶん公聴会でもその辺りを重点的に申し開きをしようと思っているような気が致しますが、たぶんアメリカの感情的な怒りの半分は、対応の遅さですとかフィーリングの問題だと言い放った品質管理責任者の言動ですとか、体質的な部分を見透かして怒っているようですから、まずはその辺りの怒りをといてから技術的な話をしないと、問題解決にならないような気が致します。

まぁそんな事は大部分の人が分かっていることなんでしょうけど、名古屋のお城の中で現実が見えない人たちが公聴会の対策を練るのでしたら、更に事態が悪化してしまうかもしれないですよね。