大企業の初任給据え置き

景気回復の兆しが大企業では少し見えてきたとの報道も有りましたが、調査によりますと大企業の97%が初任給を据え置いたとの報道が出ておりまして、中には初任給をアップ出来る体力の有る企業でも先行きは不安なので据え置いておいた企業も有るでしょうし下請け企業に値引き要求をしている手前、初任給のアップはしにくいってところもあるのかもしれないですよね。

さて今の世の中はデフレ状態ですから新卒者の初任給が据え置かれたと言っても何か弊害が有るとは思えませんが、まだまだ本格的な景気回復には程遠いといった状態なのでしょうね。

しかし中小企業や零細企業では新卒採用は絞り込んでいるところが多いですし、従業員に対する定期昇給など夢のまた夢で賃金カットしている企業も少なくないのが現状で有りまして、経営が厳しければ人件費に関しても考える必要が有りますけれど、この状態が長く続きますと社員のモチベーション維持が課題になってくるような気が致します。

今の日本は二極化とか格差社会と言われていますが、個人だけでなく企業におきましても少数の勝ち組企業と存続することに四苦八苦している負け組企業に選別が始まっているような感じですよね。

日本の給与体系は初任給が最たるものですが業界でほぼ平均的な給与が自然に形成されていまして、同じ業種内で転職しても大きく給料は変わらないようなところが有ったと思いますが、企業の勝ち組と負け組がはっきりしてきますと、企業間の給与格差も大きくなってくるのでしょうね。

勝ち組企業はさておき残念ながら負け組企業に入ってしまった企業では利益の確保で精一杯になってしまって、従業員は入社してから殆ど初任給から給料が上がらないなんて状況は既に出ていると思います。

で、やっぱり職場の雰囲気がどんなに良くて仕事にやりがいが有っても何年も給料が据え置かれていると実質的には賃下げみたいなものですから、徐々に従業員のモチベーションが下がってきてしまうとか、デキル社員程他の会社に転職してしまって気がついたらモチベーションの下がった従業員だけの集団になっていたなんて事も現実には有りますからね。

なにせ今は日本全体が不景気の海に沈み込んでしまっている状態で、昇給も凍結状態の企業が続出していまして、いまのような状況が何年も続きますと日本全体のモチベーションが大きく下がって、反転のパワーが気がついたら無くなってしまうのでは無いでしょうかね?