社長の適正給与

正確には会社社長は役員ですから役員報酬と言うべきなのかもしれませんが、かなり昔に聞いた話ですが日本の社長の給料相場は社員の平均の5倍なんだそうで、アメリカなどでは20倍を超えることもごく普通なんでしょうが、零細企業や中小企業の場合では貧乏社長と金持ち社長のように業績によって二極化しているのが現状ではないでしょうか?

ある人に聞いた話ですがサラリーマン生活に別れを告げて、自分で会社を興して独立するときに一年後に月収で100万円を貰えないようなら社長をやっている意味が無くて、サラリーマンとして給料を貰っていた方が確実でストレスも少ないって話していた人がいましたが、確かにそのような考え方も正論でしょうね。

まぁ会社社長なんだからこのくらいは給料を貰って当然だなんて考えはよくないと思いますが、会社が倒産したら責任を一手に被ることになるわけですし誰も助けてくれない責任ある立場ですから、従業員よりも高い給料をもらうのは当然の事として、けど日本では従業員に対してオープンに出きないのが実情ですよね。

あまり業績がよくない会社で社長の給料も満足に捻出出来ないような状況でしたらそんな事を公表したら社員が不安になりますし、業績好調でかなり高い報酬を貰って良る場合ですと社員が反発してお手盛りだとか、俺たちが一生懸命働いて出した利益を独り占めしているなんて思われると困りますからね。

さて一昨年から雇用不安が噴出致しまして雇い止めとかリストラによる人員整理などで職を失う労働者が急増したと聞いていますが、販売量の低下で人余りの状況になったときに素早い経営判断で人員を大幅に削減して人件費の抑制に努めて、結果として経常利益の低下どころか増益を果たした経営者は増益を達成した訳ですから、特別ボーナスを貰うとか高い給料のままで良いのかってのは難しいところですよね。

会社の利益を増大させて貢献した側面から見れば経営者として当然の判断で正しい行動だと株主からは評価されるでしょうけど、削減された従業員や給与カットされて収入が減少した従業員から見れば、誰のおかげで増益出きたんだって気持ちになると思います。

このような事は見る側面によって捉え方が180度違ってしまうわけですけど、やっぱり従業員も株主も納得する形でできるだけ高い報酬をもらえるように努力するのが社長の勤めだと思うのでありまして、どこかに不平不満が出るようでしたら必ず後でしっぺ返しがくると思うのです。