固定費の削減方法2

経費削減のために乾いた雑巾を更に絞るって比喩されたのは確かトヨタ自動車だったと思いますが、まあそんな事しても水分は出てこないし、雑巾がボロになるだけなのではと思いますが、経費削減のプロに言わせますと、細かい部分にまで光を当てていくとまだまだ経費を削減できる部分が残っている企業も結構多いそうですね。

特に固定費の削減って事になりますと一ヶ月間の固定費を一万円引き下げると年間で12万円になって5年間で何と60万円もの経費が削減できて経営に貢献する訳ですし、粗利率10%の商売でしたら60万円の経費削減は600万円以上の売上げを計上したと同じ事になりますから、小さな経費削減も侮ってはいけないのですよね。

例えば、たまにお茶を沸かす位にしか使っていないガスなんてのは、基本料金以内で収まっているようでしたらカセットコンロに切り替えるなり、お湯は電子レンジで沸かすなりしてしまえば月二、三千円のガスの基本料金の支払い義務は消滅しますし、火の元に注意するって意味で火事の心配も低減するでしょうね。

電話だって勿論例外ではなくて電話機は人数分各自の机の上に置きますが最大何回線の同時通話が出来れば良いのかって事から考えて、光電話に切り替えるなりISDNにアイナンバーを付けて支障がないようにすれば、もしかしたら数回線を停止に出来て毎月の電話料金が削減できるかもしれません。

他にも蛍光灯や電球類に関しては年に一回程度交換している企業が多いと思いますが、交換時にLED型の照明に変更してしまえば、交換した時から電気代は大幅に下がりますし、しかも交換時期がもの凄く伸びて、しかも蛍光灯のように時間の経過と共に徐々に暗くなってくるような事も有りませんから、これはかなり固定費の削減には有効なのではないでしょうか?

でまぁそうやって細かい部分に光を当てて固定費を削減しつつ、家賃の値下げ交渉を行うとか、携帯電話の同一キャリア間の無料通話を上手に利用していくとか、色々手を尽くしますと塵も積もれば山となるの例え通り、年間を通じて結構大きな固定費の削減になるのでは無いでしょうかね?

追伸
しかし難しい所で、爪に火をともすように節約する人ですとか、二宮金次郎に感銘を受けたような倹約家ばかりの世の中になりますと、まあ物は全く売れなくなりますし、雇用状況なども一気に冷え込むの確実な訳ですから、果たして節約すべきなのか日本経済の為に少々の無駄使いが必要なのか、答えがはっきりっと出しにくい問題ですよね。