経営者とコスト意識と時間の使い方

サラリーマンから経営者になって色々と気が付き始める事の一つにコストとか経費の問題が有りますね。

単なる勤め人の営業マンでしたら営業の訪問先で名刺交換するただそれだけの事で別にコストに関する事に意識が行く人は皆無かと思いますが、経営者になりますと名刺一枚渡すだけでも10円の経費を使ってだとか、車で1時間移動するとガソリン代が200円かかるとかそっち方面に少しは意識が行ってしまいますけど、あまりに神経質になりすぎますともっと大切なことが疎かになってしまうのでは無いでしょうか?

もちろん会社を経営して滞り無く運転していくには運転資金が枯渇しないように円滑に回っていかなきゃ倒産してしまいますから、無駄な経費は一切使わないのは当然ですけど、必要な経費とかかけるべきところには必要十分な資金を投入する事もまた経営者にとって必要な考え方ですよね。

何と言いますか俗にいう放漫経営で会社が倒産しましたなんて事例の場合はとても良く目に見える形で、社長が無駄に高級車に乗って分不相応な社長室を用意してとか、余計なところにお金をかけてそのために資金が枯渇してとか、投資に失敗してなんて場合は後からでも倒産の原因として特定されやすいんですけど、逆にかけるべきところにお金をかけなかったために、売上が上がらなくて倒産しましたなんて場合は、中々表立って出てこないので倒産の原因として経費をケチるのか原因だったってのは出てこないんですね。

ただね、営業相手にもよりますけど昔だったら会社案内、最近でしたらホームページになるのかもしれないですけど、大手のメーカーを相手に取引をしようと新規顧客開拓をするために、目先の経費にとらわれすぎまして極端な場合ですと、会社案内をわら半紙とか、チラシの裏の白紙の部分に手書きで書いた会社案内なんてのを相手に渡したとしたら、いくら製品が素晴らしい高機能なものであっても、チラシの裏に手書きで書いた会社案内なんて私から、新規顧客開拓なんてのは無理ですよね。

まぁ業種や営業内容によって人(従業員)にコストを掛けなくちゃいけないとか、労働力はパートでも十分だけどその代わりに設備に十分に資金を投入しなくちゃいけないだとか、仕入れる材料が一番大切だとか様々なんですけど、言えるのは必要な所はけちな考えを持たないで必要な資金を出さないと、出し惜しみの結果は宜しくないことになる場合も有りますよって事なんですね。

ケチっちゃいけない所と実は時間、つまりタイム・イズ・マネーが理解することが経営者としてのレッスンその一なのでは無いでしょうかね?